リハーサル・リハーサル・リハーサル

一つ一つていねいに仕事をしようとすると、リハーサルが増える。このところ連日リハーサルの日々。

井野信義さんとのデュオSoNAISHのリハーサルでは、彼が常に「新しい曲」に挑戦しようとする姿勢にうたれます。彼とはもう30年!以上のつきあいなので、気心はわかって当然。お互いのすでに忘れたころのことを覚えていたりする。音楽・コントラバスを続けながら、身体やココロをいたわり、人とうまくコミュニケーションを取って、上手に歳を取る方法などを一緒に考えていきたいものだ。

内山和重さんの「徹の部屋vol.2」用のリハーサルは、毎週一回5~6時間。タンゴ・韓国・変則チューニング・打楽器的奏法・アドリブ・銅鑼などなど「学校では教えてくれないこと」だらけを、一つ一つやっていく。リズムとは何か、ということから、いったい何のために音楽をやっているのか、など基本的で、しかし、話題にするのを避けるトピックを正面から問いかける。毎回、終わる頃はお互いにヘトヘト。

峰万里恵・高場将美さんとのタンゴリハーサルは、5/16用のもの。カルロス・ガルデル、メルセデス・シモーネ、アダ・ファルコン、ロシータ・キロガなどの名唱で知られる激渋の名曲ばかりをタンタンとタンゴする。元の録音がSPのようなものばかりだ。高場さんの丁寧な譜面と歌詞の和訳がいつもいつもすばらしい。万里恵さんの選曲もかなりのもの。これらの歌詞をすべて覚え、ある意味、なりきって、気持ちを乗せて歌う万里恵さんのエネルギーは驚嘆するしかない。

予定曲:SUR, ANCLAO EN PARIS, PENA MULATA, VIENE CLAREANDO, ANORANZAS, SERA UNA NOCHE, MELODIA DE ARRABAL, ENVIDIA, MALENA, CASERON DE TEJAS, APOLOGIA TANGUERA, LEJANA TIERRA MIA, LA CUMPARSITA, CANTANDOに 私のソロ一曲ということ。

ポルトガル帰朝報告会で

岩下徹・黒沢美香さんとのリハーサルは、もっぱらディープな会話。今、何を考えているか、即興とは何か、ダンスとは、音楽とは、身体のこと、病気のこと、などなど本格的な話ばかり。楽器を持参し、踊るスペースもある場所だったが、結局話だけになった。お二人が同じ歳(私の二つ下)であることが判明。みんな長く続けているだけに経験も豊富なので、ジャンルは違えども話は面白いほど直通する。本番前にもう一回、話のミーティングを予定。なかなかしつこいオーバー50トリオだ。

ジャンとタンゴを踊る岩下さん

黒田京子・喜多直毅さんとのセッション。私はセッションものをなるべく避けてきているが、今回は黒田さんがいると言うことで安心してのセッション。お二人が7年にわたっての共演をつづけ、「空に吸われし心」という啄木的タイトルのCDを出したばかり。私が京子さんとの共演を中断したころからずっとやってきた訳だ。そのことも今回の面白いところだろう。京子さんが喜多さんの参加を提案してくれたのだから。

今回は、私がリーダーということになった。良い意味で「気楽」にやりたくて選曲。タンゴ・バイオリンの経験豊富な喜多さんを考えてピアソラ四曲、ロ・ケ・ベンドラ、チャウ・パリ、チェ・タンゴ・チェ、ブレヒトとブレルの間で、私のブラジル愛?を共有したくてトラベシア、みんなあなたのようだったら、鱈の骨、ショーロ・バンディード、私のオリジナルから舟唄、ミモザと金羊毛、糸、街、蓮の事情、西覚寺などを用意した。サクサクとほとんど一回で通ってしまう。理解能力と変換技術、その場での音楽作り能力の高いお二人だ。もう一回のリハーサルで彼らのオリジナルも採用する予定だ。

こうやって丁寧にリハーサルをして本番を迎えることになる。それから先のことは、本番の出来具合で決まっていくと、とりあえず考える。先に進めるべきものならば、音楽自体が決めてくれるだろう、という希望・願いかもしれない。どだいほとんど自主公演・自転車操業なので、集客のための情宣をするエネルギーはあまり残っていない。お忙しい人たちもいる。謂わば、作品を作るだけで精一杯、その作品達が「商品」になるかどうかは全く別の話。日本の音楽業界を一番長〜〜く見てきた高場さん曰く「日本では、良い音楽は売れないんです」だって。あれ〜〜。

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