無題

先日、1つの魂が産まれ、1つの魂が去った。箏奏者Mさん、内弟子時代からの知り合いだった。ユーラシアンエコーズ、白髭のリア、アバカノヴィッチとのワルシャワ公演、アジア美術館オープニング、ミッシェル・ドネダとの共演、委嘱してくれた「For Zai」作曲・共演、サンフランシスコ公演など想い出は数限りない。ロチェスターの自宅を訪ねたこともあったし、カナダ公演の時は車で何日もかけて来てくれた。悪い病だと言うことは以前から知っていたので、その活躍ぶりを、落ち込みがちな私の励みにもしていた。(この秋まで地球を飛び回って演奏していた。)

この年末も帰国するとのことで、工藤丈輝(彼もよく知っていた)とのデュオにゲスト出演の話もあった。体調の悪さには触れず、今回は無理だけど、20年やるならいつか出来るでしょうね、というメールをもらった。長い闘病、本当にお疲れ様でした。ゆっくり休んでください。

同じ日、ドイツ・ブパタルで1つの命が産まれた。ジャンさん、おめでとう。病院ではなくmid lady(お産婆さんのことか)を介しての出産だったそうだ。ジュニア君、会うのを楽しみにしているよ。

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