私史上最大の時差ぼけになっていて、この困難をどうやって楽しもうか、という日々です。(と強がって見せます。)被害者意識を持たないように、と言ったって、自分の身体のことですから被害もクソもない。
「自分の身体は自分の所有物ではない」ということを感じるわけです。忘れがちなことですが、こう言うときにしっかと思い至ります。非常時、例えば、突発性難聴で入院していた時、ステロイド点滴を毎日やります。そうすると気分の高低の落差に驚きます。嬉しくて、世界中に感謝を訴えたかったり、落ち込んで、もうダメダメ、何があっても立ち直れない気がしたりでした。夜中にその症状がでるともう最悪。
もう一つ経験があります。祖父が亡くなった日のこと。私20代中盤。初めて体験する「死」でした。いろいろな事務を片付けて祖母を気遣い(当時、私は祖父母と生活をしていました。アマチュアのような演奏活動を始めた頃で、地方から帰ってくる私を待っていてくれたかのように、見舞いに行ってすぐに亡くなりました。)風呂に入った時のことです。なぜか湯船で愛おしく身体をさすりました。この身体は借り物なのだという感覚が不意に起こったことを鮮明に覚えています。
生まれてから死ぬまで借りているこの身体、と言う意識を忘れないようにしたいものです。太っている場合ではない!?ステロイド点滴の時の経験のように「自分の感情・思い」も自分の所有物では無いのかも知れません。
メラトニンというホルモンがあります。時差ぼけに効くといい、世界を飛び回るビジネスマン用がよく利用しているとか。アメリカ合州国では認可されていて、健康補助剤的扱いで誰でも買うことが出来ます。しかもとても安価(薬にはならないので、商売にならない)。子供は自然に持っていて、太陽の光を充分浴びている大人も充分身体の中にあるそうです。若返るとか言って大量に摂取して中毒になった話も聞きます。身体が自然に造っているものを外から無自覚に摂取することは要注意ですね。ビタミン剤を摂りすぎるとビタミンを造る機能が失われるとか。何しろ身体は自分のモノではないのだから、大事に使ってお返ししなければ。
今日は時差ぼけについて考えるこころだ、なんて小沢昭一さんのまねでした。