カイミさん

果てしなく豊潤なブラジル音楽、30年聴いてきましたがほんの一端しか知らないでしょう。その奥の方で微笑んでいるひとりドリバル・カイミさんが94歳で亡くなったという知らせ。バイーヤの自然、特に海の男の音楽をたくさん届けてくれた。

ブラジルのみならず、何処でもそうだろう、その土地の自然からどのように音を歌を汲み取ってくるかが大事だし、そうしなければ大きな音楽はでてこない。ヴィラ・ロボスもジョビンもミルトンもそうだ。シコ・ブアルキの映像でドリバル・カイミとおそろいの赤白のボーダーシャツを着てバイーヤの海岸で歌うシーンhttp://jp.youtube.com/watch?v=X6yqD1NQnBk http://jp.youtube.com/watch?v=-9R3HRPP4oQ&feature=related、シコの「パラ・トドス」(ブラジルのミュージシャンの名前を羅列する曲)をジョビン、ジャバン、ガル、メラクリ、シコに混じって歌うシーンは本当に微笑ましかった。http://jp.youtube.com/watch?v=BF03rcdA8Y4

人なつっこい笑顔、海やけした声。ジョビンとも家族づきあいで、ジョビンのグループにはかならずカイミファミリーがいた。息子さんの一人ドリ・カイミのCD 「Contemporaneos」は愛聴盤。同時代という意味だろう。シコ、カエターノ、ミルトン、エドゥ、ジル、ボスコ、ジョイス、パウリーニョなどの曲を本人も何曲かは参加して聴かせてくれる。気づくとここにジョビンが無い。別格ということだろうが、ジョビンの作品が無くとも、ブラジル同時代音楽は充分豊かなのだ。

カイミさんが94歳で亡くなったといえば、先日ザンジバルの歌姫(推定?95歳!)Bi kidudeさんのドキュメントを観た。昨年来日していて、楽団の演奏は翁長みどりさんが招待してくれ触れることができたが彼女はホテルで休んでいて聴くことはできなかった。(実は知人の亡くなった日でボーッとしていた分、不思議に覚えている)その映像は現地ザンジバルでの映像だったのでとても楽しめた。じじ・ばばが好きな我が家の娘には完全なストライクど真ん中だった。私は金石出さんと過ごした韓国の「くっ」(お祭り)や、コンサートを思い出していた。「東京の夏」という「立派」なコンサート中にも、おひねりを求め、竹(それに札を挟む)を回したりしていた。Bi Kidudeさんも地元のコンサートでスワヒリ語の分からない歌手に大事なアドバイスをし、おひねりを渡していた。

ともに土地に根ざし、ともかく大きい。それに比べて・・・・・・・・。いやいや、比べてはいけない。何もやる気がなくなるじゃないか。

閑話休題

ブログのコメントが来ないな?、しかたないか、と思っていたら、Macのミスでコメントが受け付けられない状態だそうです。7月、iPhone発売に合わせてウェブの方式を変えたのですが、それが不備続きということです。すいません。何か伝えたいことがおありでしたら、私宛にメールをください。方法を考えます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です