それぞれの4年

高田和子さんとの最後のデュオのライブ(我孫子のアトリエ)で聴衆の方が描いてくれました

「異教の蓮」終了。四年前の初演と同じ7名の女性ダンサー、同じ会場、音楽もスタッフもほとんど同じ・・・とのこと。驚くほど覚えていない自分に愕然。人並みに記憶力があると思っていたが大間違い、ということが最近多くなっている。はじめから記憶は良くなかったのだろう。

7人のダンサーが4年を経てまた共演する。それぞれの4年を思うと何とか貢献したいと思う。大きな組織に属さずに、レベルを維持しながら、このトーキョーでソロとしてやっていくのがどれほど大変なことか。ちょうど4年前に子供を産んだ人、子供が成人した人もいた。身体のあちこちが痛んだりするだろう、それでもなんでも4年を経て再会して共演。

プロットや振り付けよりも、ダンサーを応援する気持ちで舞台に臨んだ。8〜9割、振り付けされているのだが、そんなことはかまわずに、私の今をギリギリにぶつけていく。そうすると、ひとりひとり、振り付けを超えて出てくるわ出てくるわ。

私にしても4年間いろいろあったわけだ。楽器も違う、そして耳も健常だった。

ダンスブームに浮かれてはしゃいでいる現場をいくつか体験して、今の日本のダンス環境に疑問を持っていたが、こういう人たちがいるのを知ってとても嬉しかった。

今回のことは忘れないよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です