ダンス公演あれこれ

梅雨の中、ダンス公演やダンス公演リハーサルが続いています。リハーサル場(公営の体育施設が多い)でダンサーに混じってストレッチ。とても気持ちが良い。サウナ風呂のようなアパートで暮らしていると手足を思う存分のばすことができるだけで夢のようです。

明日からの本番(http://www.kk-video.co.jpに動画付き詳細情報あります。)では、ベースを横に置いた演奏を30分近くやるのが楽しみです。慣れ親しんだ演奏のテクニックを使えない状況での演奏は、自分自身にいろいろなことを問いかけてきます。それが目的のひとつです。かといって海童道(わたつみどう)さんの言う「楽器がなければ何もできないのか?」「楽器に耽溺しているだけの」状態からはまだまだ脱皮できません。

フランス、スイス、シンガポール、ハワイ、アラスカ、日本各地で実践してきました。札幌ではベース10台を横にしました。どうしても奇をてらっているように見えてしまいますがこちらはマジメにやっています。この奏法については多く言うことがありますが、音でどう伝わるのか、ダンサー、ダンスの観客の反応を聞いてみたい。

先週末のダンス公演では小鼓の久田舜一郎さんと時間を過ごせたことがとてもありがたかった。演奏の場所が、すぐ隣だったので演奏の様子を観察できました。やはり薄目をあけて主役の動きを凝視しかけ声を出し、鼓を打つ。まるで劇場全体を操っているようにも見えます。演奏家という以上に演出家です。本当に参考になります。

私の知る限り、伝統の世界のトップの人はとても謙虚で、好奇心旺盛で、向上心を欠かさない。また、どんな演奏場所でも差別せずに真剣に立ち向かいます。一生忘れない一昨年の道成寺(国立能楽堂)でも、ヴォランティアでやった駒場アゴラでの演劇でも同じ集中でした。(最後の一声で首の筋を痛めてしまったくらい真剣でした。)「齋藤さんやミッシェルとの演奏が能の本番で非常に役に立っているのですよ」なんて言われると嬉しくなってしまいます。異端と伝統を思います。

来年のナンシーミュージックアクションフェスティバルに二人で招待されていたので、今回のキャンセル騒動の話もしました。署名もしてくれました。能の世界は、それほど助成されてなく、独立採算を旨として入場料収入でまかなうように来たそうです。なるほど、それこそ基本です。

全体打ち上げの後、渋谷のバーでレアなスコッチを紹介してもらいました。初めての街に行っても、良いバーを見つける才能も凄い!

写真: Philippe Lenglet フランス・リールにて

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