「いずるば」が本当に「何かが出ずる場」になっていた。むべなるかな。ここでこんなに多くの聴衆を見たのも初めて。あいにくの花冷え。聴衆の熱気でガット弦はゆるゆる・指板はベトベト、でもそんなのかんけーない。
午前中からセッティングしてくれているスタッフと初共演の岩下さんも参加してジャン体操。初共演のやや緊張気味の岩下さんもこれでゆるみだす。
岩下さんの参加する演目を探る。意外とあっさり決定。ムエルテでふたり椅子に座り顔でダンスをすること、午前0時でふたりゆっくり歩くだけのダンス、岩下さんのフォルクローレダンス、などを提案すると、バッチリはまる。後は少しだけタンゴをお聴かせして無事にリハーサル終了。
ほとんどギチギチめいっぱいの客席。もちろん千恵さん親子も最前列。
第一部
バンドネオンのソロで開始。ロ・ケ・ベンドラ、プレパランセ(ジャン参加)、アウセンシャス(岩下参加)、エスクアロ(ジャン・テツデュオ)、ムエルテ(ジャン・岩下参加)、ジャン・岩下の無音デュオ10分〜天使のタンゴ
第二部
アルフォンシーナと海(岩下参加)、チャウ・パリ、バンドネオン〜タンゴエクリプス二楽章(ジャン・岩下参加)、即興タンゴ(ジャン・岩下参加)、ヴォルベール(オリヴィエとジャン、岩下)、コントラバヘアンド、ブエノス・アイレス午前0時(ジャン・岩下参加)
アンコール
オブリビオン(ジャン・矢萩竜太郎参加)レッツ・クール・ワン(ジャン・矢萩竜太郎参加)
でめでたく終了。
岩下さんは、嬉しくて踊りたくて動きたくて仕方のないというようなユーモラスなダンスと静かなシーンが交差してジャンに絡んできます。それを受け入れるジャンの場の大きさが良いコントラストを生んでいました。私の弟分・矢萩竜太郎君のイノセントなダンスは、ジャンという磁場の中で美しく舞っていました。それは後ろから見ていてうれしいうれしい瞬間でした。
二階で心づくしの打ち上げ。終電を逃しそうな人が続出する楽しい会でした。
また南谷さんが写真をアップしてくれています。
http://gallery.mac.com/chienowa7#gallery