北の旅2007その3

10/29
剣淵絵本の館
旭川から一時間北上、剣淵絵本の館でのソロ。昨年も訪ね卵のプールで大騒ぎをした場所。昨年同様、暖かい館長さん、スタッフ、に迎えられる。音試しをする。子供達が音につられやってくるが、ちゃんと、オトナに対するリスペクトはあるため、必要以上には関わってこない。こちらからアプローチすると近づいてくる。楽器の大きさがやはり珍しいようだ。弓で弦を弾いてもらい私が左手で音程を取り、曲にすると大喜び。問題は私が彼らの所望する曲をあまり知らないと言うことだ。それでも「おじいさんの時計」などの童謡で楽しんだ。一人一人が全く違う弾き方をする、それぞれ大切な柔らかな個性。

子供達は乗ってくるとその天才を惜しみなく発揮する。砂沢ビッキさんの樹華のオマージュ作品(奥様の許可済み)では、柳の枝を刺していくのだが、そのバランスはとてもムズカシイ。しかし子供達は一発で完成させてしまう。↓

その後、「だるまさんがころんだ」を一緒にやる。爬虫類のように迫ってくる子供達は本当に爬虫類だった。何日か後のワークショップで「だるまさんがころんだ」の節回しは、決して誰も間違わない、という話をし、二つの音程だけでいろいろなコトバを作り声に出すということをした。身体に染みついたコトバのリズム。甦るような記憶と匂い。習ったものでなく、「先生」が点をつけるものでない。こういう「あたりまえのこと」を検証することで見えてくるものは大事だ。

もう止まらない子供達。二人の男子にメチャメチャダンスを仕掛ける。ふたりとも顔をひん曲げてくねくね踊る。これはある種のブトーダンサーと共通する。非日常や、「自分」でないものを表すのか?おどけるため?李氏朝鮮から伝わるピョンシンチュム(病身舞)はコンオクチンさんで有名だ。わざと身障者や病気の振りをつける。身障者をバカにしている、笑いものにしているということで禁止されたり、差別を助長するとして社会問題になったりしている。違う視点からの考察が必要だ。いろいろな問いをはらんでいる。

ソロ演奏一時間強、ヴィオレッタ・パラはモケラ峰子さんに朗読してもらった。ソロの後、全員で卵のプールへ移動。この中に入ってしまえば、だれの指導も入らない。みんな解放・開放される。

最後はこうなる。

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