モケラワークショップ

ブログでも書いたが、旭川のギャラリーモケラモケラが拠点となってワークショップが始まっている。フツーの人たちが何かやりたい、ということ。フツーって何だ?

オンガクやダンスなど所謂パフォーミングアーツを目指している人たち対象のワークショップなら方法は自ずと決まってくる。が、そうではない。こちらもより大きく柔軟な視点を持って臨まねばならない。こう言うときにこそ役に立たなければならない、と引き受けたわけだ。メンバーは、図書館、美術館、学校で働いていたり、漆の作家だったり、様々。それぞれに、持ち場で独自の活動を展開しているので、話は早い。

先月札幌に行ったついでに一日旭川によりワークショップのメンバーとミーティングをしてきた。その時、私が提案をしたのは、なんでも良いから一弦の楽器を作ってみてはどうか、ということだった。

音を取っかかりにするのが、私にとって楽ということもあった。そこからドンドン全方位に進めばよいという目論見。

その第1回目の結果がDVDで送られてきた。この猛暑で私の脳は溶けてしまい、とてもクリエイティブとは言えない自堕落な生活をしていたので、その映像はすばらしく目が眩んでしまった。ある人は漂流木で、ある人は山を歩いて見つけ、ある人はバケツで、面白いものを作ってきた。これこそヒトの生活だと思った。

作り始めると、自然により「大きな」「良い」音が出るように工夫することになるが、ワークショップの成り立ちが成り立ちなので、あまり鳴らない楽器も可愛がると、大事なことを教えてくれるのではないか、とサジェスチョンする。私達の演奏でも同じ事が言える、全く同じ問題なのだ。私自身の問題なのだ。

これからの展開がとても楽しみだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です