友あり、遠方より

ジャン・サスポータスが昨年と同じ日に来日した。セッション・ハウスと演劇のワークショップのために一ヶ月。昨年と同じくキャナル・カフェで小林裕児夫妻と再会、翌日は娘の誕生日もかねて幡ヶ谷チャイナハウスで会食。昨年彼に会えたことは私の人生を豊かにした。

ミッシェル・ドネダ、バール・フィリップスと共に特別な友。長い間会っていないのに全くそのギャップを感じない。それどころか極個人的なことや極些細なこともお互い自然に話せる。

おかげで滞っていた事が、少しずつ流れ始める様な気がする。どうやって抜け出せるかと思っていただけに、本当にありがたいことだ。

このブログでも書いた「約束の旅路」「駱駝の涙」など同じ映画を観ていて、いろいろ話ができた。前者は、ユダヤ人で、本当の親を知らない彼には特別だったと言う。おまけに音楽担当が昔の友人で援助したこともあったそうだ。今やMacと提携したスタジオを持っているので驚いたとのこと。

このクソ暑い日、午前中から映画を観に行こうと思ったのも不思議だ。トニー・ガトリフの新作「トランシルバニア」。アルジェリア出身のトニー・ガトリフ、モロッコ出身のジャン、私の中でどこか繋がってしまう。ニースあたりが舞台のトニーの映画「モンド」(ル・クレジオ作)が好きだ。ジャンはニースでも長い間生活しているし・・・・・

今日の映画の中、自虐的になっている男に「音楽は生きるためのものだ」と言って頼まれた演奏を辞めて帰ってしまうロマの楽士たち。スティックで叩くベースをデュオで演奏する二人の老婆。いつもながらトニーの映画の音楽、そして歌の詞はハッとさせる。

公開2日目なのにガラガラの映画館、帰途に寄ったカルチエ・ブレッソン展は身動きのできない状態。この国の「文化」を象徴している。

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