低弦北海道ツアー その2

昨日帰京しました。
移動、リハーサル、レッスン、本番、打ち上げが続くと、ブログを書いている時間はありませんでした。バタンと倒れてキューと寝る。しかしなかなか長時間の熟睡はできません。寝るのも体力がいるのでしょうね。ともかく、釧路・帯広・旭川・札幌とコンサートを無事終了しました。よかった、よかった、ふ~。

演奏会場に到着しても、各主催者との対話、録音、録画、写真、CD/DVD販売、食事の心配などちゃんとこなすのはもう不可能に近い。案の定、釧路での録音はモードを間違えるし、録画もLPモードにならないし、で富山からヴォランティアで運転手・手伝いを買って出てくれたサックス奏者のノブさんに頼むことに。ありがとうございました。取材やお客さんとの会話もどこかぶっきらぼうになってしまったことと思います。気を悪くした方々、失礼しました。

移動のレンタル・ハイエース一号↓と井野さん

寝袋を持つ瀬尾クン↓彼は会場で寝たのだ。

私は大体「瀬尾号」に乗って移動したので、車中では、当日の曲目、曲順、書くメンバーの課題と打開策、これからの方向、その他四方山話で移動中も全開でなければなりません。

音楽に対する情熱は人一倍あるのに、ジャズ以外の方法を知らない若者に、コントラバス音楽の可能性を示し、交通整理をし、音楽を通していろいろ考える回路を見せる。それが私の役割。ジャズを元に始まった「低弦」にとって、私の考えはとまどいであり、時には逆風であるはず。しかし、全員暖かな好奇心のまなざしでついてきてくれている。コントラバスを始めてすぐに「ジャズ」や「クラシック」が自分の中に存在していないことを感じた私。多くの時間、音楽を聴くことに費やしてきたので、学習するのは容易だった。しかし学習したものでは「勝負できない」ことはどこかで確実に感じていた。低弦に対する方法提示は私の経験を試している事になるのだろう。

ジャズのチャールズ・ミンガスの曲などをやると、皆、顔がほころび、吠える、歌う、嬉々としてビートを刻む。聴衆もあの「イエ~イ」というジャズ特有の合いの手をいれる。場が盛り上がる。しかしリーダー瀬尾クンは違う方向をねらっているようなのだ。そういうことなら、私が役に立つこともあるのかもしれない。

レオ・ブローウェルの「雨降るキューバの風景」などはほとんど譜面通りに弾く。瀬尾クンはこだわって毎回取り上げた。ファドの名曲「暗いはしけ」は年配の聴衆にアピールしたという。10台のコンバスからあのリズムが聞こえてくるのはとても印象的だった。グループ「糸」のためにつくった曲もほとんど譜面通り。こうした傾向をとりあえず7月の札幌シティジャズ祭までやってみようというのが全員の了解のようだ。私もできるだけのことはするつもり。

超満員の「モケラモケラ」10台のコントラバスがL字型にならんだ↓
今度で辞める福田クンと新加入の柳さん(左から)

練習中のカニさんと本間君↓

低弦をいろいろな意味で大きく支えるビッグママ勝子さんと新加入の北山クン

外で歌い方を指導する瀬尾クンと新加入の竹内さん

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