ベーシストの夢?

私も娘も大のミルトン・ナシメントファン。ほとんどの録音を聴いている。この前の来日の時は大枚をはたいて生まれて初めてブルーノートに行った。娘は初めから終わりまで泣きっぱなし。存在感と声に震えた。彼の最新DVDがやっと手に入った。なんと1曲目、ミルトンがコントラバスを弾きながら「ワークソング」!これには驚いたのなんの。彼が元ジャズベーシストだという話は知っていた。昔のセピア色写真は見たことがあるが、ファンキージャズの代名詞のような曲を弾き語りするとはね。遊んでくれるな~。糖尿病の体が気になるけど・・・・

カルロス・ガルデル賞を取ったアルゼンチンのシンガー、ペドロ・アスナール。ガルデル賞対象の彼のライブCD/DVDは全曲ブラジル音楽のみ。彼もまた有能なベーシスト。電気ピアノとドラムという最小限の編成でカエターノ・シコ・ミルトン・ジル・ギスモンティなどを歌い、ベースソロ(エレキだが)を縦横に取る。良い感じだ。

ブラジルではルーラ大統領が第二期に入ったそうだ。ジルも文化大臣を続投するのだろうか?

そう言えばイギリスの大スター・スティングもかつてジャズベーシストだった。彼の「ゼイ・ダンス・アローン」という曲はアルゼンチン軍政時に行方不明になった(拉致・虐殺された)息子・夫などの写真を胸にペアダンスをまねて一人で踊る女達の歌だ。ブエノス・アイレスで毎週何曜日かにそう言う境遇の人たちが集まってデモンストレーションをしていた。

維持も移動も演奏も大変なベースを置いて、ギター一本持って歌いに街に出る、そんな夢を見る。しかし、歌いきれずに帰ってきてベースを弾くのだろう・・・・・・・

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