トリオ・ロス・ファンダンゴス3発売

いわつなおこ (アコーディオン) 秋元多恵子(ピアノ)谷本仰 (ヴァイオリン)
http://www.tlftango.com/ からCD購入方法、各個人のブログ、BBSなどに飛べます。凄いノリです、要注意。

最後の一曲ドン・ファンは、10月10日のエアジンライブで私が参加しています。

谷本仰さんはバプティスト教会の牧師、音楽療法士、ホームレス支援 などなど八面六臂の活躍をしている。なにより、この人は「人間を信じている、音楽を信じている、愛情を信じている」。ええやっちゃで、ほんま。音楽の楽しい側面を何のてらいもなく、とことんやり続ける。「私らは、音楽の入り口を案内できれば良いと思っているんですよ。その先はほかの音楽家に任せます」とはっきりしている。「このメロディいいでしょう?このリズムいいでしょう?いい曲でしょう?」と自分の感じたことを聴衆と共有することが何より好きなのだ。健康なのだ。音楽には、特にジャズやロックには「腐臭」とでもいえるような感じが逆に魅力になっていたりして音楽よりもその人の人生が話題になったりする。そう言ったこととは無関係。

谷本さんとは随分前に会った。私がめずらしくジャズのツアーをしたとき(板橋文夫、梅津和時、小山彰太と)北九州のライブハウス。私が独自の奏法を展開していくのを見て、ヴァイオリンを再び手にする決心をしたという。こういうこともあるからライブは気が抜けない。

その後トリオを組み、タンゴをやるようになり、タンゴのCDを作ったという知らせがあり、早速注文した。何の迷いもないタンゴ名曲集。何年かたち、私がミッシェル・ドネダと九州を回っていたとき、近くのスペースで彼らが演奏していた。「コントラバスのパートを空けておくように」と冗談半分に言っておいたのを、守ってくれて昨年博多で初セッション。打ち上げも演奏も極楽しかった。日本でタンゴをやることにまつわる諸問題はここにはなかった。

その秋、彼らが東京に来るという。なんとか一回はセッションをしたいと思った。というか、聴いてもらいたいと思った。が、そんなことも全く問題にならなかった。彼らのファンがもう東京にも沢山いるのだ。(小松亮太もその一人。)このエアジンセッションの前日・前々日は「横濱インプロフェス」の第一回目で、私もバール・フィリップス、ウルス・ライングルーバー、ローレン・ニュートン、ジャック・ドゥミエールたちとインプロをやっていた。本来、定休日だったのをムリに空けてもらった。いろいろめずらしい人が聴衆にいた。こういう音楽を求めている人が沢山いる。エアジンマスターもレディジェーンマスターも喜んでくれた。

彼らが6/5から念願のブエノス・アイレスツアーを決行するという。大受け間違いなし!私がブエノスに行ったのはもう20年前になる。遊び半分で行った私が、「ミイラ取りがミイラになる」を地でいくことになってしまった。なにより演奏家がタンゴに誇りを持っていること、それを聴衆がささえていること、プグリエーセさんと共演までできて、ピアソラ・ミルバの曲「チェ・タンゴ・チェ」そのものになってしまった。

ともかく土産話が楽しみだ。そう、ちょうど月末に博多で再会セッションがある。きっとみんな近寄ったら「ブーン」と音がしているだろう。

補足:このCDのように私がタンゴ録音の助っ人をしているものが結構ある。COBAでは二枚のCD,フジテレビ系時代劇ドラマ「夜桜お染め」でジュンバをガンガン弾いているのは私。あがたもりおのCDでもやったし、高倉健主演のラリー映画でも弾いた。知ってる人いないでしょうね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です