4/21 谷中 なってるはうす with 酒井俊
September song, Alabama song, (クルトワイル)、叱られて、四丁目の犬、時雨に、(童謡など)、かくれんぼの空(ビクトルハラ)、私の曲に詞をつけた物などをベースと歌のみで演奏するライブ。地味のようですが、毎回予想外の展開になっています。今年一年間、なってるはうすでほぼ月一回やる予定で、12月にはどうなっているのでしょう。酒井さんは私のライブに二年くらい通ってこられていたそうで、そういう丁寧な行動には、丁寧に接したいと思いライブを始めたわけです。このシリーズにはなんと名古屋から毎回来てくださる方が二人もいます。その期待に応えられるか恐縮しています。
小林裕児さんのライブペインティング。CD「PAGAN HYMN」のジャケットを描いてもらってから、NHKテレビ、岡本太郎美術館、山の上美術館、椿画廊、ミッシェルドネダ、バールフィリップスらとのセッション、などなどの共演を重ねている。この日は、昔の繭の袋二枚で制作。二枚目は、「齋藤さん、何か描いてよ」というので、ベースの形を赤と黒でなぞった。その上に小林さんが描いたのだが、絵の具が飛び散らないように貼ってあったビニールに大きくはみ出した。こういうところが一々おもしろい。「いま・ここ・わたし」度、が高ければ高いほどライブは盛り上がる。そういういろいろな駆け引きをごく自然に遊び心でやっていけるのは、やはり回数を重ねているからでしょうか。馬が出てきたあたりで音がモンゴルっぽくなっていき、とてもアジアな後半になりました。ピカソの馬もすばらしいですが、小林さんの馬もいいですよ。長年羊を飼っていたそうで、動物観察は得意のようです。2年前、馬を写生しているところを見ましたが、その早いことにびっくりしました。毎日多いと100枚くらいのドローイングを欠かさずにしています。本人曰く「微弱電流を常に流しているだけですよ」。それに対応する音楽的行為って何だろう?といつも思います。
実はインプロのソロはほとんどやっていません。いろいろな理由があったのですが、今回はインプロだけでやってみようと言うことになりました。一時間のフリーインプロ。何をどうやったかほとんど覚えていません。なぜこういう音がいいのか、必要なのか、即興でしかできないことって何なのか、などを考えます。この一時間は私にとって非常に貴重な一時間でした。即興に関して、どこかでちゃんとまとめなければと常々思っています。このブログがいい機会かとも思っています。