マウイ島コンサート2
Ebb and Flow Artsという団体が主催。ハワイイの現代音楽を牽引しているロバート・ポロックさん↑が中心。二年前の私のソロ演奏を気に入ってくれ今回に繋がった。ロバートさんはニューヨークでバリバリの現代音楽作曲家・ピアニストだったが7年前にマウイに移住。都会がイヤになったの?と聞くと、イヤイヤ、寒いのがつらかった、と。ハンガリー出身の両親がホロコーストを経験しているそうだ。通訳を手伝ってくれた「たかこ」さんも、オランダ出身のロバートの奥さんも、大喜びしてくれたヴォランティアでネイティブアートを教えているという人も、ここマウイ島でいろいろな人生が交差している。
会場は日本でいう生涯学習センターのようなところ。となりの部屋ではタンゴダンスをやっていたり、ヨガをやっていたり。デュオの演奏終了の時にとなりからプグリエーセのタンゴが聞こえてきた。実にオルタナティブな瞬間だった。会場がもの凄い湿気のため、巨大な扇風機を楽器にむける。↓
今日の演奏は二部構成。全体のテーマが「THE EYES HEAR,THE EARS SEE」というもの。私は「リア王」の台詞を思い出した。第一部で地元ジャズグループ+我々+四人のライブペインティング。作曲・構成は75歳のビブラフォン奏者。ここで驚いたことに途中でミュージシャンが絵を描き、絵描きが演奏するという場面があった。こういうことはもともと嫌いでないので私も井野さんも絵を描きに行った。その後も私は楽器を持って移動して絵と交わった。
できあがった四枚の絵をバックに第二部BASSデュオ。リラックスしながらも、もの凄く集中している聴衆に直球で勝負。スタンディング・オベーションで評価してくれた。幸先の良い演奏だった。
娘さんの嫁ぎ先からトラックを出してもらい、その上にビニールシートを架けて宿舎へ移動↓。降るような満天の星、これでは星座もわからないよ~。