2006.03.12 Sunday

ベーシストの仕事とは

ベーシストの仕事の30%は運搬!と言われます。この大きな楽器を無事に運び終えると仕事の三割が終わった!?ことになります。特に大変なのは海外へ持って行くこと。それも年々というか9・11以降、きびしくなってきたように感じます。アメリカ国内は32キロ以上の私物は飛行機に乗せない、とか、世界中50キロ以上の私物はダメとかいろいろな説が飛び交っています。超過重量のお金を払ってもダメというのです。非道い、酷い。ひどい!ルノー・ガルシア・フォンさんは5弦BASSなので一般的なスティーブンソンなどのハードケースに入れると50キロオーバー。パリの空港で拒否された。という話が仲間からメールでドンドン入ってきました。超過重量のお金も各航空会社によってバラバラ。さらには空港カウンターで担当になったスタッフによってバラバラ。外国から招待が来ても腰が重くなってしまいます。

そうです。来週のハワイコントラバスfestivalに行くのにBASS運搬問題で主催者とのメールやりとりは何十回と行いました。一応旅行会社の尽力で保証は取ってあるのですが、現場で何が起こるかワカラナイのが現状。さらには入国審査の問題。こんな楽器をハードケースに入れて「観光です。斉藤寝具店です。(sight seeing ten days)」なんて今や通じません。しかるべき招待状、しかも非営利であることなどを証明しないといけません。入管では最近コンピューターの検索を使って個人のスケジュールをチェックするそうです。

何を隠そう、今これを書いている段階で、ハワイからの証明書を待っているわけです。何かの手違いで手に入らないと、、、、、、、、、、、、、、。

もうこうなったら借りるしかないのか?
それはそれで大変です。同業者の親しい友人がいれば話は別ですが、普通「良い楽器を借りられた」という話は聞いたことがありません。
カナダのヴィクトリアヴィルのフェスティバルで楽器を借りました。演奏直前に届いた楽器はベニアの学生モデル。フェスティバルで二回演奏しましたが、二回ともCDになってしまいました。嬉しいんだか、何だかな~。しかも一つはBASSカルテット。バール・フィリップス、ジョエル・レアンドル、ウイリアム・パーカーと私。三人はちゃんと自分の楽器を持参。明らかに鳴りがちがいます。しかしこれでやるしかない。それはそれで悲喜こもごもの経験でした。前回のハワイで借りたのは、なんとストラディバリウスと書いてあるベニアのBASS。笑いました。

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