3・11を契機として歌作りを始めました。妊婦・新生児のみの避難所に行き演奏しました。(ほとんどできませんでした。)ここで必要なのは「うたと踊りだ」と悟ったことがきっかけです。
歌作りを進めるたびに「ことば」を探しました。歌を探すことは、言葉を探すことでした。乾千恵さんやテオ・アンゲロプロスさんの映画の台詞などを使わせていただき歌を作っていました。
2年半前、わたしに厳しい病気が発見され、残りの人生、歌が作りたいな~と思いました。言葉で生きている友人・知り合いが周りに何人もいるということに気がつき連絡を取りコトバをお預かりしました。
歌いづらい曲(歌詞でない詩のことばに曲を付けた)を自分のものにし自然に歌う松本泰子さん、聾の俳優・ダンサー庄﨑隆志さんの「人々の願いを全肯定するようなひたむきな貢献」、そして歌となって歌われたいコトバ達が空間を自由に飛び回り、素晴らしいライブが実施でき、映像スタッフのおかげで素晴らしい記録を残すことができました。
また、当日参加出来なかった三角みづ紀さんが急遽翌月に共演出来ることになり、それも加えることができました。うまく行くときは何でもうまく行きます。待つことは信じること。
(齋藤徹)
1.ふりかえるまなざし—詩 渡辺洋
2.患う—詩 三角みづ紀
3.ひが、そして、はぐ。—詩 薦田愛
4.遠いあなたに —詩 寶玉義彦
5.雫の音 —詩 木村裕
6.防柵11(アヒダヘダツ)—詩 野村喜和夫
7.はじまりの時 —詩 市川洋子
8.青嵐の家 —詩 寶玉義彦
9.ディオニューソス—詩 木村裕
10.てぃきら、うぃきら、ふぃきら、ゆきら、りきら、ら—詩 薦田愛
11.防柵7 (沈めよ、顔を)—詩 野村喜和夫
12.Pilgrimage —詩三角みづ紀
DVD total 118:10
2,500円