2019年初ライブ

翠川敬基さん・黒田京子さんともに30年知っています。それを書き出したら本2冊くらいになってしまうでしょう。

その昔をさまざまご存知の聴衆の方々は、私たちと同年代あるいは上になります。

一筋縄ではいかない、実に扱いにくい、近づきにくく、いかがわしさも醸し出している集団です。(もちろん私を含めて)

(実は、とっっても優しく、可愛らしく、みんなと話したがっているのですが・・・)

うれしいのは、その中に、実に若くまぶしく輝かしい人達が見受けられたことです。昨年デュオをやった永武幹子さん、ニューイングランド音楽院四年生のアレックさん(私のStone Outを聴いて音楽を目指したと!)、声の研究を科学的にもやっているという方、私のインタビュー+ソロLIVEをやってくれた小山創さんなどなどなどご挨拶できなかった人もいらっしゃるはず。

そうじゃなくちゃいけません。

年寄りばかりでは、昔話ばかりして、アイツも死んじゃったよとか、医者もわからない病気になってねとか、あそこが痛い、ここが具合悪い、明日検査だ、とかではイケマセン。

病気も健康の内(野口晴哉)。

とか言っても、私自身は調子に乗ってイケナイままならぬ身の上です。
指先がツルツルで譜面はめくれません(いちいちツバを付けて、枚数を確認して・・)、椅子に座らないと5分と持ちません、目ヤニで目が開きません、トリルができません、などなどできないことだらけ。

とか言って、家に籠城していてもダメ。みなさまが大事に扱ってくださるので、なんとか演奏ができる幸せをこころよりありがたく感じます。

手際よくできない、すばやくできない、ことを逆転させれば、じっくり丁寧に、共演者や無音に任せてやることができる!わけです。

ちょうど良い塩梅・案配を見つけたいものだな〜。(演奏できる内が✿)

おふたりに、ワガママを申して、私の曲だけにしていただきました。知らない曲を直前のリハーサルだけで乗りきる余裕、久しぶりに会って即興のみでやりきる自信がないのです。簡単なリハでできる曲を選択。ずいぶん昔のものも、つい最近の歌モノもでてきました。歌モノはピアノが入るととてもゴージャスに響きますね。いつかピアノ入りでもやりたいな〜。そうするとベースがいらなくなる?それも良いか・・・

第一部:「月の壺」「黒石」「霧の中の風景(エドガーの日常)」「ああセリム」
第二部:「星がまたたく」「Pilgrimage」「河の始まり」「雫の音」
アンコール「ふりかえるまなざし」