毎日がドラマのような1ヶ月でした。そして私の人生の中で突出して思い出に残る滞在でした。さまざまなかたちでご支援くださった皆さまのお気持ちを痛いほど感じつつ感謝の中で暮らすことができました。心よりありがとうございました!
思い出せば、1ヶ月と少し前、癌研有明でジェムザールを注入、翌日から一週間済生会中央病院入院(意識を失ってもおかしくない血糖値!)、入院中LIVEを2回やり(アトリエ第Q藝術での長沢哲・木村由さんとのトリオ、2回目はちょうど誕生日で佐草夏美さんとのライブ。そのまま退院し、翌日午前中に車で旅立ち、彦根西覚寺で一泊、大阪で乾千恵さんを訪ね旧交を温め、神戸六甲アイランドからフェリーに乗って新門司港、下船して長崎県大村市中岳のくるくる村ほたるへ。翌日からほとんど毎日諫早・飯盛のベストパワーランド(岩盤浴サウナ)で温熱療法四週間。さまざまな得がたい体験をして帰路は同じく阪九フェリー、神戸から車で犬山一泊し、翌日夜帰宅、翌日朝6時に病院へ出発、血液検査・CTスキャン、診療、新たな告知というめくるめく変化した日々でした。
大村・萱瀬(かやぜ)の古民家を1ヶ月借り受けました。(大村純忠や力道山ゆかりの地域)くるくる村ほたるhttps://www.facebook.com/くるくる村-492203274597223/
での長期滞在第一号でした。正直言うと、初めは寒さに負けそう(霜注意報もでた)で移転も考えましたが、普段から提唱している即興精神を発揮せねばなるまい、なんとか切り抜けるココロだ〜とギアチェンジ。炬燵や石油ファンヒーター、寝袋、ネックウオーマー、キャンプ用ランプ、座布団、座椅子などなどをお借りし(岩永・長沢家のおかげさまです。ありがとうございました!)、ネットを使わず3日経つと、ベランダでお天道様を毎日浴びる幸せをしみじみ感じ始め、アーシングを毎日30分ずつ繰り返し、即興体操で自分でも笑い出すように愉快になり、何も考えずボーッとすることもできるようになり、なんとなく気が出て来ました。
すると、サウナ四日目に左手の硬直が少し緩み、演奏能力ずいぶん回復しました。これは嬉しかった!2年前、手術前の状態に50パーセント近づいた印象。せっかくの車移動なので楽器も持参しています。
1週間目には身体が思った以上に回復しているのにいつもの量のインスリンを打ったためか夜中に低血糖になり焦りました。パンやお菓子で糖分をあげてなんとか切り抜けるという事件もありました。また持ち込んだアンゲロプロスやタルコフスキーも違う視点で楽しめました。
祖父の故郷(雲仙市愛野町)を訪ねることができ、いろいろと思いを馳せることができ、また、40年前、コントラバスを始めることを薦めてくれた長崎の知人の仏壇に19年たってやっとお線香を上げることができました。長崎はいろいろな意味で今の私のルーツなのでした。現在長崎に住むわが娘が多くのあたたかな人に支えられているのを見ることができたのも非常に大きな収穫でした。
ともかくまず水が美味しい。(買わなくても良い、というだけで普段がどれだけ異常か!)車で五分の平谷の湧き水は金属がさびないという名水。(徹がさびない)朝採れたての香り立つ濃厚な野菜を産直で安価で手に入れる、獲れたての魚の美味いことこの上なし、東彼杵(そのぎ)では鯨の各部位もすぐに手に入る、牛・豚・鶏も長崎産。星も月も太陽も杉も森も空気も格別。
多くの人が連日、古民家を訪ねてくださり、鍋をして会話を楽しみました。使ったガスボンベ20本以上。長沢哲さんとは鍋3回、雪の浦ハム店舗
https://www.facebook.com/yukinouraham/
でお礼も兼ねてホームパーティーLIVEもやり(齊藤聡さんまさかの参加、Sightsongにリポートありhttps://blog.goo.ne.jp/sightsong/e/c9bf8716d07a8ff9ec24da30a4f95cb8)、
水眠邸の山崎さんhttps://www.facebook.com/profile.php?id=100007045696849、三澤さん、しまかわさん、くるくる村村長の福島さんhttps://www.facebook.com/hajime.fukushima.14
ともゆっくり話をしました。普段の生活よりずっとずっと多く話したな〜。
岩盤浴サウナの温熱療法・自然・食べ物・人間関係などすべてサイコーでしたので、きっと病気も良くなっていると勝手に思い込んでいました。
が、そう簡単には物語は完結しません。アハハ。
(残念なことに)私の安直な予想に反してCTスキャンの結果は良くはなく、患部増大してやがった。
いろいろと具体的覚悟が必要になってきたようです。残る時間と出来る仕事との駆け引き。キャンのヤツも私の身体が居心地が良いようで長逗留を決め込んで子孫繁栄までしたいのか。逆転サヨナラの演出を用意してくれていると思いましょう。
さあて、面白くなってきた〜!
最終コーナー、なんなと来やがれ!ダ〜ンナ。