木村裕さん

 

今は閉じてしまった銀座の画廊「悠玄」で紹介されました。三島由紀夫が会合に使ったという古き良き銀座の香りが残っていました。

音楽も詩も美術も同時にやっている、という天才。ほとんど同世代。その3つのジャンルがだんだんと統合しつつあるのだなと羨望と畏怖をもったものです。

今では細分化されてしまった様々なジャンルのクリエーターは、ルネッサンス的とも言えるし、シャーマンの元々の仕事ともいえるのでしょう。

その後、ピアニストとして何回かセッションをしました。打ち合わせでの話しもあらゆる分野にひろがって尽きることはありませんでした。何回目かのセッションのお約束の日は、入院中で田嶋真佐雄さんが代わりに行ってくれました。それがとても良い相性だったようで、CD製作まで進みました。よかったよかった~。おめでとう!そういえば、ギャラリー悠玄のクロージングLIVEも私は参加出来ず、喜多直毅さんと田嶋真佐雄さんが演奏してくれました。縁が繋がっているのでしょう。

私のセレクトしたのが「雫の音」と「デュオニュソース」

雫の音があちこちからランダムに聞こえるのを数式や素数になぞらえ、逆行したりします。なってるハウスの初演では、聴衆に雫の音をお願いしました。グラスや机を叩いたり、とても良い場ができました。デュオニュソースは、古いタンゴとハバネラでサテリコンのような宴を思い曲を付けました。男達はいつでも夢見がちで、快楽を欲し、生き急ぐのでしょうか。

「ことば  詩  音  呼ぶ  歌  探す  踊る」

同時代の詩に徹が曲をつけ、泰子が歌い、隆志が踊ります。

2018年9月15日(土)17:00 open17:30 start

会場:アトリエ第Q藝術 (東京都世田谷区成城2-38-16 tel:03-6874-7739)

出演:松本泰子(歌)、齋藤徹(コントラバス・作曲) ゲスト:庄﨑隆志(ダンス・手話)

予約 3,000円 当日 3,500円

予約先:travessia115@me.comutautaiko@me.comq.art.seijo@gmail.com、いずれかまで。

東日本大震災・原発爆発の後、妊婦さん・新生児が集まっている避難所を訪れ一人彼らの前に立ったとき、今必要なのは「うた・おどり」と思い、歌作りを始めました。

テオ・アンゲロプロスの台詞、乾千恵のことばによる「オペリータうたをさがして」を経て、さらに病を得てから「私の りに言葉で生きている人がこんなにいる!」と気づき、連絡・依頼。

たくさんの曲が生まれました!本で詩を読むことから歌うことへ、今回はさらに、聾の役者・ダンサー庄﨑隆志さんが参加。耳で聞こえる言葉からさらに言葉は飛び立ちます。 

齋藤徹