竜太郎・ゆい・徹@エアジン

エアジンでの竜太郎・ゆい・徹セッション

エアジンには最近の共演者・関係者が数多く看守ってくれています。
ライブハウスの最も良いところ。その「箱」に出演している人達は「顔」で入れます。普通のミュージシャン・ダンサーは、キビシイ生活の中で、世界で最も高い国のチャージは大変キビシイ。仲間達が何か面白そうなことをやっていると観たい・聴きたい気持ちは人一倍あります。

やる方も、そんな仲間が看守っているとやりがいも緊張感も増し、みんなで創っている感覚が増します。いま・ここから何かが生まれ、ムーブメントになって世の中を変えるかもしれないのです。自己表現を越えています。

街へ出て、仲間の活動を応援し、応援されることは麗しい。いまさら、自宅でネットでもテレビでも無いでしょう。生きていること・LIVEを感じていたい。

竜太郎さんは母親の入院の中、1人で電車を乗り継いで、雨の中おにぎりを買い、スーツケースを転がしてやって来ました。どんな日常の中でも自分の最も大事なこと=「踊ること」を照らして、今の自分を感じ、確かめることがダンスを生きることでしょう。それは私も一緒です。

私は、痺れる手足と浮腫んでフラフラの足許でも、精一杯演奏します。握力がなくて弾けなくても、そこで自分を感じ、空間を感じ、確かめ、今を、過去を、未来を生きていくしかないわけで。

竜太郎さんにとってはピアノは初めて。歌も初めて。でもそういうことはもはや関係ありません。そういうところまで来ていることはわかっていたので、それが活きるプログラムを即興的に構成しました。気がついてみると三角みづ紀さん作詞の「pilgrimage巡礼」が全体を通したテーマになっていました。

その他は、ラ・フォリアの和音進行での即興、ロルカの採譜したスペイン民謡(セビリアの子守唄、カフェデチニータス)、ああセリム、バッハチェロ六番の12拍子を韓国のリズムになぞって即興、竜太郎・ゆいDUO、などなどでした。

長〜く記憶に残りそうなライブでした。