「Life is either a daring adventure or nothing」冒険のない人生なんて
痺れと浮腫は連日最悪を更新しています。もうこのあたりが「底」のピークだろうと何回も何回も思いましたが、まだまだ。さすがに本日は、演奏中に「近いうちに弾けなくなる日がくるだろうな」と思わざるを得ない状況でした。そのくらい弾けません。しかし、私に何がおころうが、地球は回転を続け、開演時間が来て、終演時間は来て、薬の時間になり、お腹は減り、眠くなり、誰かが生まれ、誰かは亡くなり、昨日は去り、明日が来ます。
弾けなくなったら、その時はその時です。今、私の身体は、天行とともに懸命に回復を試みているはずなのです。私は私の身体を応援するしかない。がんばれ〜。ケ・セ・ラ・セラ。
梅雨の湿気、台風の低気圧で、身体はたいへんキビシイですが、楽器も同じくキビシイ状況です。こういう風土で育った楽器ではないことを毎年痛感します。特に太いA線、E線のガット弦は、音程をキープできず、握力も全く足りないため、急遽オブリガートに替えました。響きが違いますが、響きのためにやっているのではないわけです。しかし、うるさく鳴るな〜。「きれい」過ぎます。私のように即興的に音楽を作っているものにとっては、出てきた音響で音楽は大きく変わります。それも楽しみましょ。
どんな状況でもなんとかする、それが「即興」というミッシェル・ニンとの対談中の言葉を思い浮かべます。
ショーロ、オペリータ、ブルース、インプロというこのDUOならではのプログラム。
泰一さんの即興はこの半年で急速な進化・深化を遂げています。身体性、呼吸について真摯に考え、実践してきた成果が出てきました。その結果、世界中どこでやっても刮目され、演奏者、聴衆達の話題になるレベルに達しました。それを間近に観ているのは大変嬉しい。3・11以降、作曲ができなくなったという泰一さんが、「オペリータうたをさがして」から重い2曲を選んできて、この曲には言葉が大事だということで、慣れないであろう朗読
も試みました。
「Life is either a daring adventure or nothing」冒険のない人生なんて