いずるばオープンリハーサル 約款
「いずるば での即興実践は、普通とはちょっと違います。言い方は難しいのですが、まず、自己表現ではないのです。聴く-待つ-信じること、これが始まり。
何を、聴く 待つ 信じるの?他者をであり、自分をです。
言わば、自己表現を放棄して、他者に思いっきり場所を与え、時間を与えて しかも自分も遠慮なく発揮するのです。そんな「根を持つことと羽根を持つこと」矛盾したものを同時に手にすることを目指しているのです。他者が活きることで初めて自分も活きる、
しかも 自己表現を軽く超えた、思ってもみなかった自分が出てくるのです。
それこそ即興の醍醐味だと信じています。あれをやってみたい、これも試してみたいという方には不向きです。
愛して欲しいという前に愛してしまうのです。
そんな夢のような事を実現するにはどんな日常を送れば良いのか、どんな考え方があるのかなどをご一緒に考えたり話し合ったりする場を目指しています」
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たとえば指揮者。指揮者は実際の楽器を演奏しません。たとえば演出家。彼は舞台には立たず、演技をしません。たとえば振付家。以下同文。
全く問題にもされずにそうやって来ていますし、このまま何の問題もなく続くでしょう。
一方、舞台に立っている演奏家同士、ダンサー同士は、「相手に自分の演奏・ダンスをさせる」ということがなかなか行われません。ともかく自己表現に汲々としているのが普通。
即興という方法を取っているときには、それができるチャンスと捉えましょう。
特に「いずるば」でのオープンリハーサルはそれに特化しているとも言えます。
竜太郎さんと一緒に、私と一緒に、「いずるば」の空気を吸って、その実験をしてみましょう。
全員が充分に忖度すれば、全員が最大の自由を得ることができます。賭けです。
信じるテスト。
衝突事故を起こすと自分も破損するので相手を尊重して当たらないようにする、のではない。
保身したり、自己表現にこだわると瞬時にそのチャンスは潰えます。
相手を尊重する、わたしなんか、と言って遠慮するのは不遜なこと。
「コツ」はどこに?