「私の城」ボン公演

「私の城」ボン公演

緊急な事情があり、チューバ・ユーフォニウム・トランペットのヴォルフガング・ズッフナーさんの不参加という知らせ。ヴォルフガングさんは役者としてのほうが有名なのでこのダンスシアターには欠かせない人です。しかしどうしても無理ということで、演劇部分・音楽部分をそれぞれ残りのメンバーでアダプトしていきます。

ピナカンパニーでは、良くあったことというので、粛粛とリハーサルをし、主にウテさんが台詞・振付を覚えての変更で臨みました。

いくら補い合えるからといっても、多分これが最少メンバーでしょう。ギュッと引き締まって公演成功しました。金管がないので音に派手さがありません、また、あの巨大な金色のオブジェがステージに与えていた色彩感・物質感も相当なものであることに気がつきます。

しかしなによりヴォルフガングさんがいないこと、彼の「不在の在」を全員でかみ締めました。

作品自体への愛着と慣れが良い様に作用していて、毎回発見があります。帰りの車でそんな話題がでました。ピナの「カフェ・ミュラー」をジャン・サスポータスさんは40年間400回やったそうですが、毎回新鮮だったとのこと。デューク・エリントン楽団のラッセル・プロコープさんがムードインディゴを何千回とやったが毎回初演のようだった、という話しも思い出したり・・・

新しいことが大切ではないのです。即興・即興と言って何も決めないことが大切とばかりに、得意技・飛び道具をくりかえす愚と対照的です。

ともあれ、私の全行程は終了しました!!!!

体調を考えて、このツアーをキャンセルして、自宅の天井を見ながら寝ていて、今頃はどこで、なにをしているはず、などとを想像していることと比較すれば、こんなに楽しく、充実したことはありません。

ありがとうショコラ。

明日の便で帰る~。

#JF