齋藤徹独り会 聞き手 小山創
これも2年前キャンセルしたものの補てんです。国分寺へ車を走らせ、まず「古道具上海リル」訪問。桂枝雀師匠の「おもいでや」が好きです。思い出にこそ価値がつくという新作落語。枝雀師匠には「春風屋」「山のあなた」「いたりきたり」とか幻想的な話があり、とても良い。上方には「さくらんぼ」(東京では「頭山」)がありますしね。継ぐ人はいまのところいないのかな〜?
小山さんが私のCDをどっさりもってきてくれました。数十枚。私の持ってないものもあり。コレクターおそろしや!コンプリートは有り得るのか?(ちょっとした録音はいくつもあります。)
このところ、アメリカ、カナダ、ギリシャ、オーストリアからコアのコレクターが直接CDの問い合わせをしてくれ、「大人買い」をしてくれています。
客席には、著名なコレクターでもありサバイバーの大先輩でもある「DZUMI」の泉さんもニコニコして座ってくれています。大学の同級生も。リルさんも。そしてこのM’sカフェは高柳さん関係の人がオーナー。哲学・美学・生命倫理の伊野さんも2週連続。
小山さんのインタビューが私のそもそもの音事始めから始まりましたので随分と滅多にしない昔話がでました。演奏する曲も小山さんが振ってくれるものをその場で演奏という自然な流れでした。
即興と作品との関係も話題になり、私の韓国伝統音楽・ブラジル・タンゴを振られてそれぞれソロで演奏。奏法とインプロの関係、良いインプロと悪いインプロ、効果の呪縛から逃れるために、身体に訊く、1年やって来たワークショップについて、などなど聞かれるがまま答え、演奏しました。
楽しい時間でした。が、私の音楽人生まとめにならないよう逸脱を目指します。昨日言ったことと今日言ったことは違うような無責任なヤツになります。