御礼参り

御礼参りの旅
 
 
ちょうどジャンさんとの演奏もあり(信濃大町・原始感覚美術祭内のイヴェント9月3日、途中でジャンさんを乗せての車の旅です。いままでのような長時間ドライブは避けてユックリの旅程を立てています。
 
まず、増富温泉というラジウム泉で1泊。黒沢美香さんが通っていた湯治場です。実際に共演したのは数少ないですが、私が同病を得てから是非お目に掛ろうと思っていたところ亡くなってしまいました。京都で岩下徹さんとのトリオ、駒場アゴラでのデュオ、ポレポレ坐・徹の部屋でのデュオ、スーパーデラックスでのミッシェル・ドネダ、レ・クアン・ニン、小林祐児さんたちとのセッション、相川さん追悼でのシアターχくらいかな〜。温めのお湯でのんびり偲んできます。
 
そして翌日:
第一回目の手術で摘出不可能、余生をのんびり過ごしたら、と言われ、判断停止気味だったときに、友人医師がすぐさまセカンドオピニオンを紹介してくれ、実際その病院で標準治療(抗キャン剤・手術)を成し遂げました。彼のところへ御礼を言いに行きます。
 
そして信濃大町・原始感覚美術祭へ3日間参加。最終日にジャンさんとデュオ。
 
そして翌日に長野市へジャンをドライブしていきます。
 
この原始感覚美術祭〜長野市ギャラリー表参道という流れを昨年も行いました。
 
そしてそれこそが病気発覚へのきっかけになったのです。
 
昨年美術祭の後に長野市のギャラリー表参道に行きました。長年の友人画家小山利枝子さんの作品が展示してあるということで、急遽liveを実施(笙の大塚惇平さんも同行)。打ち上げで楽しく話をしていたらギャラリーオーナー石川さんと小山さんが「もしよかったら知り合いで信頼厚いクリニックで綜合検査してみたら?」と急に話が進みました。
 
翌月も名古屋からのソロ公演ツアーがあったので、その前にくればいいといって半ば強引に予約を取ってくれたのです。何をそんなに・・・というのが私の正直な気持ちでした。
 
順調にツアーを進め大阪万博公園の温泉でゆっくりしようとしていたら電話が鳴り「検査すべてオッケーですが、ある数値だけがほんのちょっとひっかかるので、自宅へ帰ったら大きめの病院で再検査したらどうか?」ということでした。
 
あまり、本気にしてなかったのですが、家族が背中をおして精密検査そして告知となったのです。
 
女性の直感とは凄いものです。もともとこのお二人にはすべてを見抜かれているという印象がありましたので、私としては素直に検査に応じました。
 
お二人に御礼を言うことが出来るわけです。
 
帰途には、小林裕児さん宅へ回り御礼を言う予定。告知以来なにかと心配をしていただきました。小林さん宅まで、娘に来て貰い、のこりの帰途は運転して貰うというオマケ付きです。
 
 
こうしてすべての旅程で御礼参りができます。こうやって各地へ御礼参りしていくと何年もかかるかもしれませんが、残りの人生、すべて大感謝祭および御礼参りなのですね。