さてこれから1ヶ月

さて、いよいよ今後1ヶ月間でいろいろなことが決まってきます。
患部の様子をPETおよびCTスキャンで観るのが6月初旬。
それによって手術の可能性を探ります。昨年11月に1回手術しましたが、摘出不可能として閉腹しました。

今回、手術可能ならばいつ?それまでは化学療法を追加するのか?(ミッシェル・ニン・徹ツアーのため1ヶ月延期。)

手術不可ならば、化学療法を続けるのか?(ちょっと勘弁して欲しい気持ち有りますです〜。)
病院を諦めて自然治癒へと切り替えるのか?

さまざまなキャンサーギフトをいただきましたが、最大のものは「うそ」をつかなくて良いと言うことかもしれません。子供の頃、嘘つき少年でした。それが嫌で嫌で仕方なかった。バレそうなときの緊張感!それがずっと続いていて、その対策もあり、学校では解決しないことは確実なので、音楽の道に「逃げた」とも言えそうです。

それが、最終的に、やっとこさ、今、此所で、嘘をつく必要も体裁を繕うことも無くなりました。手術室で家族にも内臓まで全部見られています。もう何も隠すものはありません。恥ずかしいものも無し。解放されてスッキリさっぱり。随分時間が掛かりました。ハイ。

残った時間の中で何をしようかな?と思いますが、それは健康な人も全く同じなのですね。
やりたい率の比較的高い順に、そして可能な範囲で良いのです。

例えば:
やってみたい演奏は?その序列は?
行ってみたい所、逢いたい人?
CDやDVD、文章に残したいもの?

つらつら考えながら久しぶりに散歩に出かけました。何ヶ月ぶりでしょう。

F緑地や森林公園は、まさに緑地でした。12月、1月、化学療法の初めの時期には、まだまだ元気で足下もしっかりしていて毎日のように通い、何十分も体操したり踊ったりスキップしたりしていたのでした。Blogに英訳を付けたりする知力・体力もあったのですね。今は、さすがに弱っていますが、まだまだ大丈夫。

そう言えば通院の度に伝える問診票には「物忘れで困ったことはありますか?」という項目があります。抗キャン剤には、頭の回転が悪くなる要素・可能性が有ると言うことです。お〜怖い、怖い。

アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような感覚かもしれません。12月ころはアクセルもブレーキも少しだけ踏んでいたのですが、5月となるとかなり踏み込んでいてさらに常にブレーキが上回っている感じかもしれません。思えば、1番寒い時期の闘病でした。

こころ穏やかに過ごしたいものです。いままでまどろっこしくて最後まで到底聴き通すことのできなかったシューベルトも楽しめるようになりました。ビックリです。

(といっても副作用はキビシ〜ままなので、身体の対応に忙しいし、「いずるば」ワークショップ、ミッシェル・ニン・徹ツアーの事務・身体・心の準備、などなど事務も作業も山積しています。)

ちゅーぶらりんこ11世、使命果たしました。