デカドロン、イメンドなどという悪役怪獣の名前のようなクスリのおかげさまで嘔吐も無く、第11回目の化学治療開始しています。イメンドが無い時代は本当に多くの人が嘔吐を繰り替えしたと言うこと。私は下の方で(便秘・痔・頻尿)でトイレがトモダチの生活が半年続いています。ドイツの寒い夜中のトイレで月を観ながら吐息をついた事も数知れず。しかし、嘔吐に比べれば気分は随分楽なのではないかと推察します。諸先輩たち、本当にご苦労様でした。ありがとうございました!私もまた、使用している薬効を伝えるべくガンバリマス。
病院での点滴ベッドではDVDプレーヤーを貸してくれるので、元気になるかとフランク・ザッパやサン・ラーのドキュメンタリーを持っていきましたが刺激がキツすぎ中断、アンドラース・シフのバッハを観ながらウトウトしていました。
ヴェネツィアビエンナーレというのは、商業的にも大いに力があるようですね。金とか権力とは無縁のシンガポール代表になったザイ・クーニンは1ヶ月のイタリア生活に辟易して帰国したとの連絡がありました。出品した巨大な籐の舟を展示してくれないかと日本の美術館からすでにオファーがあったとのこと。ヴェネツィアの前にはニューヨークグッゲンハイム美術館からの買い取りがありました。そうやってマーケットが動いていくのでしょう。しかし、そういうことでザイはビクともしません。
マレーのシャーマンもかなり差別を受けていました(います)。そんな視点を何代にも渡って生まれながらに持っていますので、欺されることには警戒心以上の直感で反応します。
私とは、シンガポールサブステーション、ブラックボックスなどで何回も共演(国際交流基金の助成もあり)、日本では数回私のソロに帯同してツアー、その中からCD「PAGAN HYMN」が生まれました。エアジンではAA会議と名乗り、南アのジャッキー・ジョブとのトリオがあり、ザイはエアジンの天井をかじり「おいおい、天井をかじるなよ」と梅本さんに言われたり・・・
福岡アジア美術館オープニング、川崎岡本太郎美術館(土方巽展)など公の仕事も数々一緒にやっていますが、最近著名ミュージシャンとのセッションがあった時に「日本デビュー」と告知され、福岡画廊香月で個展もやっているのに東京で昨年やった個展で「日本初」と堂々と書かれています。それがキャピタリズム?メジャーとマイナー?そんなことにめげたりしませんよ〜だ。えんがちょ切った。
女性の力、何回か前の投稿にも書きました。韓国の巫族(シャーマン)でも、グループの顔として歌ったり踊ったりするのは女性のようでした。金石出さんがどんなに尊敬されて、敬愛されていても、代表は奥方のように振る舞っていました。
親しい画家小山利枝子さんとの話でも、「男は死のことを考えるけれど、女は考えないかも、だって命を繋げているから」という話になり今も印象深く残っています。「妹の力」(柳田国男)探し出して読み直したいです。