ワークショップは何処へ向かう

ワークショップも回を重ね(と言ってもまだ3回)、その間の体験も加味していろいろと分かってきたことがあります。ともかくこのWSは「あなたまかせ」のWSであることがハッキリしてきました。(何と無責任な!)

今までの回で、場が盛り上がったのは、質疑応答から横道に入って行った時でした。薄々気がついてはいたのですが、これを伝えたいと準備してきたものでは残念ながら無かったのです。映像を使うとその刺激に、興味が奪われて行ってしまったりもしました。

はい、スミマセン、しかたありません。必要以上な(無意味な)責任感・義務感・自意識過剰で身体からレッドカードがでてしまった私としては、ハッキリ言ってそれしかないのです。それが生きる道?治療の道。全生の道。

思いっきり新機軸を打ち立てようとガンバッタ本番よりも、「勝負」が終わって、リラックスしたアンコールの方が良く、その人の良いところ、その人しか出来ないところ、その人の本質や未来を表していることに似ています。かく言う私も還暦記念リサイタルの最後の曲にしていたバッハの6番が破綻してしまい、即興に切り替えた時に、アレがあって本当にヨカッタよ、と随分言われました。

これだけは伝えたい、なんてなものは本当は存在しない。そんな幻想を手がかりに物事が実現しているだけなのでしょう。そこに拘ってしまうと質が悪くなります。私の役割は、ともかくそこに居て、自分の体験の中から質問を喚起するような事を話し、一つでも二つでも引っかかるような単語を発し、何かのきっかけになることだけでしょう。それがポジティブであれば、クリエイティブであれば更に良かれかし!(文法合ってる?)

まあ、「これをやるぞ!」と大義名分で懸命に精一杯やったからこそ、力を抜いたとき、諦めたときに良いものが出るという可能性もあります。初めから力を抜くことができた時は、一体どうなるのでしょう?キャン体質の私にはよくわかりません。自分からはなかなか抜けられませんが、方法は見えてきます。

とまれ、視点の変更を促し、意味に疎外されず、自分に囚われず、正しさに囚われず、優先順位を過たず、シンプルに、ということ、それを音・即興・身体・呼吸・リズム・共振・共鳴・ミラーニューロン、響き、などを使って解いていく。

そう考えると、自ずとやり方も決まってくるでしょう。

写真:スズキイチロウ (前半と後半の顔の違い!)

次回6月日用に現在、頭を過ぎる単語は↓

天行健なり
西洋に範を求めずとも
海童道 土方 わびさび 意味のないものへの評価 荘子の音楽論 孔子

ミラーニューロン実験 美香

カントール ニキフォル パプーシャ ここに幸あり ピロスマニ
ビブラート
(金石出・アルバートアイラー・アジェン・カヤグム・コムンゴ・カザルス・美輪明宏・淡谷のぶこ)
事情と表現(東田直樹)
人知れず表現し続ける人達
Personal song DVD
岸田理生 ホスピスふるさと 七女 元藤