「いずるば」ワークショップ第2回

5月7日「いずるば」ワークショップ第2回。

私が話すテーマは共振・共鳴という大きなもので、かつ、現在・今後の最大のテーマでもあるものです。そのため言いたいことが沢山あり、あれもこれも状態になり、堂々巡りをしてしまいがちでした。第0回第1回に不参加の方も考慮せねばなりません。ますますカオス。

考えて見れば、このテーマを話すだけで何年もかかり、それが少しでもできれば私は十二分に満足というものです。もちろんそこには、即興やノイズ、障がいが深く絡んできます。

ツツジのいかにも日本的な色が窓越しに鮮やかな「いずるば」に着くや、横になって足を上げ、むくみを取ろうとします。そうするとスタッフの中でも身体と精神に詳しい諏訪さん・村上さんが片脚ずつケアをしてくれます。以前なら、お断りしていたでしょうが、今は、即、甘えてしまいやってもらいます。ありがとう!

何からしゃべろうかと考えながらもまとまりません。目は開かないし、頭が回転していないのが明らか。さて、さて、試されるのみ。身を投げ出して、シンプルに、正直に身をさらすのみ。情報だけなら文章や映像で伝わるので、この場に居合わせたミラクルを活かすべくポジティブにいようと努めました。

昨夜の宴のAYUKOさん、浅川さんも顔を見せてくださり、ミュージシャンも、車椅子の方も、ダンサーも役者も、大入りです。自然に責任感モリモリ上がってしまいます。が、これが私の病気の最大の原因だった、という説が有力です。気をつけて!

評判になっている映画「LISTEN」のパンフレットに書いた文章を読むことから始めました。

何とか軌道にのろうかというところでまさかのホワイト(ブラック?)アウト。村上さんに助けを求め、なんとか元に戻ります。ちょっと焦りました。出来るときは出来る、出来ないときは出来ないという諦観に似たものも身についているのでしょうか?ギフト?

これだけの人が集まっているのだ、ということを活かすべく、春日大社若宮宮の「警しつ」をやり、1拍目のこと、リズムのこと、揺れのこと、呼吸のこと、ダンスのこと、掠われることなど、しゃべったことを実感してもらおうとしました。

背骨を意識して、スパイラルを意識して声をだします。12という数字の秘密・謎をすこし解きます。溜め、と古武術の話、イヌイットの呼吸の遊びから過呼吸を実践して、身体に酸素を入れます。

お陰さまですこしずつ私の身体が活性化してきました。(本日も、つくばよりはるばる応援に来てくれたサバイバー先輩がファインダー越しにその変化を実感したとおっしゃってくださいました。素晴らしい写真もまた、ありがとうございました!スズキイチロウさま!)

梓弓やビリンバウの参考映像を見せた後に、リズムを一弦琴で確かめます。スタッフ自作の一弦琴です。

俳句は575ではないこと、自分の名前のリズムを出してみること、5拍子だって変則リズムでなくとてもダンサブルなこと。大きな立派な音を出す必要は無いこと、キレイと美しいの違い、などを実践しながら話します。そんな予定は有りませんでしたが、良いのです。調子に乗って孫子の兵法から来た36拍子(チルチェ)もスタッフとやります。36拍子などという恐ろしく複雑に聞こえるリズムも、言葉で置き換えてみると、一瞬でできるのです。

スタッフのお名前を拝借して(竜太郎・竜太郎・泰一・泰一・竜太郎・竜太郎・ちほ・諏訪~諏訪~)

蝋燭の火、蛍の光、メトロノームの同期の映像を見せたり、「ニキフォル」の映画、カントールの話など、そもそも何のために「音楽」「ダンス」「美術」などなどやっているのか、即答できるか?音楽はものを考えなくさせる力を持つ、そのプラス・マイナスは? あてもなく話は拡がっていきました。

休憩して新たな実践パートへ。

スタッフが中心になって実践希望者をグルーピングして、実践そして「ふりかえり」。実践直後の本人の「ふりかえり」はとても興味深く、まさにホッカホカの「いま・ここ・わたし」であることが見えます。その人が気づかなかったであろうその人が見えます。ここからはじまる。

歓談したり、スタッフ反省会、次回への打ち合わせをしていたら6時半を過ぎました。この内容と参加者のエネルギーがあると短時間では終わりきることは出来ませんね。