環境の変化にもなんとかついて行けそうになるや、本日より本格的にリハーサルが始まります。
あれから雪はないですが晴れていると夜や日影は寒い寒い。夜は9時過ぎまで明るいし、やはりここは稚内より北であることを思い出さざるを得ません。
ジャン・サスポータスさんは自閉症プロジェクト「私の城」と、大きな舞台「ドン・キホーテ」を掛け持ちの日々です。5月11日に初日を迎えるドン・キホーテでは、共同演出として、また、出演者として規模の大きな舞台でみんなに頼りにされる存在。まさに八面六臂の活躍という感じです。昨年、「ロミオとジュリエット」で評判を取った仲間達との息の合った舞台が出来るでしょう。ブッパタール リーデルRiedel内劇場にて。
ジャンさんには、1日に2つのリハーサルをこなす上に私の複雑な事情の面倒を診てくれていて頭が下がります。偶然「私の城」のプロデューサーは元看護婦さんで、かつ、ご主人の美術家は、15年前に胃癌を克服しています。私にとって理解深い環境?でもあります。
本日は、セバスチャン・グラムスさんがレンタル楽器を持って会いに来てくれます。24日にこちらに着く直毅さん以外は、全員揃ってリハーサル会場である自閉症センターでブッパタールファミリーの再会です。撮影の近藤正典監督も急遽参加です。
暖かい白アスパラガスのスープ・鶏のスープを差し入れてくれたり、千香子さんは日本食をデュッセルで買う算段をしてくれています。
みなさま、本当にありがとうございます。ちゃんと恩に着ます。できる限りの仕事をして(ダメなときはすぐ甘えます)、日本にこの感じを持ち帰り、みんなに伝染させちゃいます。
実は私は再演というのは余り経験がありません。ピナ・バウシュカンパニーで再演を40年近く繰り返して来たジャンさんに知恵を拝借します。どんどん替えて行った方が良いのか?なるべく前回をキープして行った方が良いのか?
もともと即興に興味があるのですから、普段は同じ事をするのが苦手な私ですが、この1年は一生で最大の気づきと学びの年でしたので、自分の変化を楽しみたいです。
即興と再演も矛盾しないで成り立つのです。
やはり何をするにも、共振・共鳴・響き・触れる・閉じる・綻ぶ・ミラーニューロン・ミーム・音・野口晴哉・安保徹・ホメオパシーなどなどのトピックの沿って考えています。それが私の1年だったのでしょう。変わらないはずはありませんし、再演に活かさない訳にはいきません。
前回の本番ヴィデオを何回も観て、気になった点を書き出し、譜面を準備して、同行副作用で、張りきっていきまっしょい。