高柳昌行さんのギター教室を卒業できた唯一人という今井和雄さんとは、誕生日が1ヶ月違いでした。12年前、2人合わせて100歳を記念?してplan Bで毎月「ORBIT」というシリーズを続けました。近くに住んでいたので移動のストレスもなく実に楽しく続けました。響きの良い空間であることも、「守ってきた」空間であることも「伝説・伝統をもっている」空間であることもプラスされて毎月の大いなる楽しみでした。
その中からミッシェル・ドネダを加えたトリオでの録音が我がTRAVESSIAレーベルの第一作「Orbit 1」となりました。「Orbit2」は閉館してしまったアサヒアートスクエアでのライブ録音で今井さんと私とのデュオにバール・フィリップス、ウルス・ライムグルーバー、ジャック・ディミエール、ローレン・ニュートンが一人ずつ入ったトリオ。そして「Orbit zero」は純粋なデュオでした。
「Orbit 0」のライナーにはこんなことを書きました。
「何で、こんなことになっちまったのだろう?
貴重な楽器や弓を手に入れて、弦もピックも松脂も諸パーツも厳選して、イヤって言うほど練習をして、イヤって言うほどの世界中の音楽を聴いて、いろいろな所に旅して、家族ももってさ、余裕のないくらしをして、「この音」だぜ。「普通の」音なんかほとんどありゃしない。誰だってできるんじゃない?
ありったけの自分を担保にして、1時間、音を出し続ける。そこまでして欲しいものがそこにあるの?答えは”YES” 完全アコースティック、完全即興、1時間キッカリ、合わせて110年の軌跡(齋藤徹)」
和雄・徹のデュオにミッシェル・ドネダ、レ・クアン・ニン、沢井一恵を加えたグループも出来、「影の時 une chance pour O’mble 」カナダ・ヴィクトリアヴィルフェスティバルでのライブ録音です。
カナダからヨーロッパに渡りツアーを実施。6年前のミッシェル、ニン来日の時も、エッグファームで「影の時」の演奏がありました。
東日本大震災の翌日、plan Bでデュオが予定されていましたが、中止。plan Bの体制の変化もあり、なし崩し的にデュオもやらなくなりましたが、年に何回かはお呼びが掛かって演奏をしています。
明日、4月3日(月)に久しぶりにキャンディでのデュオです。
私の状況を心配してくれた和雄さんが、音楽で治すに越したことはない、と考えてくださり、ブッキングをしてくれました。在りがたいことです。
19:30開場、20:00開演です。
http://blog.livedoor.jp/jazzspotcandy/
4月で総計41周年、現在地15周年の老舗です。
稲毛駅から徒歩3分。千葉市稲毛区稲毛東3-10-12
前予約¥3000当日¥3500(税込・1drink付)
同じ歳で同じような経験をしてきています。しかし、彼はAB型の天秤座、私はA型の蠍座です。バランス感覚にすぐれ同時に多数のことを出来る彼と、一つのことしか出来ない私、それなのに、インプロのみを演奏していく彼と、いろいろな音楽をやっていく私、大きく違いますが、そんなことはどうでも良い〜。
明日は「私はどう弾くのだろう?」という興味があり、実は個人的にも大いに楽しみなのです。インプロです。
ご来場どうぞご検討くださいますよう!