庄﨑隆志さん
高円寺障害者施設で初めてリハーサルをした瞬間、一生の仲間になりました。
長く生きていると、何回かは、この人に会うために生きてきたのだと納得することがあり、まさにその1つでした。
依頼があったとき(演劇公演「牡丹と馬」遠野物語おしらさま伝説)、聾者とのコラボレーションには正直言うと、半信半疑でした。しかしそのリハーサルで彼の身体から吹きだした汗を見た瞬間、これこそが真のコラボレーションと直感しました。理由などありません。そんなもの後から何とでも言えます。
その後、私は彼と彼をとりまく聾の表現者を私の仲間・聴衆に知らしめねばと思い、「牡丹と馬」ポレポレ坐徹の部屋公演、ジャン・サスポータスとのsession@ポレポレ坐・キッドアイラックホール、矢萩竜太郎とのsession(竜太郎十番勝負、エアジンの四季)、「もう一つのインプロビゼーション」公演@ゲーテインスティトゥート、セバスチャン・グラムスsession@スーパーデラックス(8人のコントラバスアンサンブル+2人の聾者)、などに引っ張り出しました。
彼からのお招きでは、アルトー、シェークスピア劇(ハムレット)、Eテレ「みんなの手話」、など貴重な共演ばかりです。
お会いした頃、私は聾者のことを何と呼んでよいかも知りませんでした。(聴覚障害者、耳の不自由な人、聾唖者、など)。打ち上げの席で、「聾」というコトバに誇りを持っていることを聞きだしたのでした。
人は誰しもいろいろな「事情」を持っています。しかし、それは言い訳にこそなりますが、表現衝動を疎外するものではありません。その地点では誰しも同格というか、ゼロ地点です。問われるのはそこからです。
庄﨑さんのユニークな視点、過剰と言っても良いほどの衝動、謙虚な姿勢がこの徹の部屋vol.40に、素晴らしい触媒となることは間違い有りません。
8月20日 18:30開場 19:00開演
東中野ポレポレ坐
中野区東中野4-4-1
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メール
event@polepoletimes.jp
予約3000円、当日3500円
電話03-3227-1405 ポレポレタイムス社