CD「ショーロ&インプロヴィゼーションLIVE」リリース記念LIVE@エアジン
実に暖かく終了できました。ありがとうございました!
元を正せば、私のミス(ダブルスケジュール)でこの日に延期されたのでした。
それも良い様に解釈しましょう。
泰一さんはその間に長足の進歩(ジャイアント・ステップス)を遂げました。その成果と共にリリース記念LIVEができました。音楽的にも精神的にも進歩、それは片方だけということはないのでしょう。ショーロもオリジナルもインプロも全く同じ気持ちでできていましたね〜!なにより聴衆と空間と分かち合いたい気持ちが溢れていました。やったね。
そしてこの日の超スペシャルはジャケット絵画「開放厳禁」の作家大成瓢吉さんのご家族 お嬢さん二人とお孫さんが湯河原から駆けつけてくださいました。
瓢吉さんは私が「クソド下手」な時から「良い、良い」と言ってくれ何かにつけて支えになってくださいました。それは、見え透いたお世辞でも無いようなのです。そして彼の創る絵画・造形の素晴らしさから考えると、審美眼は超一流なはず。では、なぜだ?
音楽のことが分からないでそう言っているのでは無く、実際に起こっているちっぽけな痩せた「事実」からでもありうべき最大の「真実」を観てしまう・聴いてしまう。尽きせぬ興味・好奇心・想像力・創造力が支えている。ポジティブな信じるチカラ。愛するチカラ。
それを正統に、あるいは倍加して、引き継ぐDNAが三人もこの場にいらっしゃるのですから、演者の実力以上のものが引き出されて然るべきでしょう。一番の反応は泰一さんだったのかも。求める真摯な気持ちには必ず女神が現れるのです。なかなか現れなかったり、ふと現れたり、ちがう風体でくるので気がつかなかったりするのに要注意!
私はこのところずっと共演者・聴衆の思いを具現化するマシーンとなっていますので、この日の素晴らしい雰囲気に乗って過ごせました。
エアジン梅本さんと湯河原「空中散歩館」も30年以上のつき合いです。なにしろ私の結婚式では、金屏風の代わりに大成瓢吉さんの絵画、梅本さんが板倉さんと結婚行進曲を演奏しました。エアジンにて大成さんが参加したライブも6回(「大成瓢吉の空中散歩」(美術出版社)に詳しい)あり、共演者も私の他に井野信義・旗野由記子・中川昌三・定成庸司・長橋由布子・玉井国太郎と実にさまざま。瓢吉さんはスライドなど美術の他にパーカッションも担当!誠に自由!空中散歩館のピアノ開きは高橋悠治・山下洋輔さんが演奏。ピアノ選定や調律は辻さんという豪華さ。空中散歩館でのLIVEにも梅本さんは何回も関わってくれました。
ちなみにLIVE終演後、画集を買い求める聴衆もいらっしゃいました。そうでなきゃ。(私も取り扱っています。ご連絡ください。)
永田利樹さん・佐藤忍さんと二人のベーシストもご来場くださり、終演後はひとしきりベース談義。ベーシスト達と話すことは無尽蔵だわな〜。わたしのロング・グッバイに間に合いますように。
瓢吉さんは今年年頭に再会したはずの奥様節子さんと此処に来ていたのでしょうね。お盆ですし。南無〜。