ジャックさんこぼれ話

ジャック

ジャックさんこぼれ話・スイス
 
地域によりドイツ語・フランス語・イタリア語・英語を話し、26の政府からなる集合体であり、スイス銀行による貢献で先進国の中に入ったがそれ以前は非常に貧しい国で生きるために母国を離れることも普通だったこと、今もユーロを使わず、徴兵制があるなどなどの「常識」さえニッポンの常識的な人にも行き届いていない状況。
 
徴兵逃れの方法には笑えないような話しがいくつもありました。ガリオさん、ジャックさんと親密になってやっと分かる情報です。そういった社会からのストレス、綺麗な街、芸術を尊ぶ社会、物価高、さまざまな矛盾、「スイスにインプロが根付く理由かもね」などとも話しました。バリー・ガイやジェリー・ヘミングウェイが移住しています。ストレスや社会矛盾は日本と似ていなくも無い。
 
ジャックさんの家は代々スイスの森林地帯にあり、日本やアジアのアニミズムととても親近感があるといいます。食卓には座らない席を設け、食事も用意したりして、いつでもスピリッツが来ることが出来るようにするなどの習慣がついこの前まで有ったそうです。いろいろな妖怪もいるそうですし。
 
彼が前日に能の観劇に行った話からいろいろと発展していきました。
楽器の入った演目では拍手がちゃんとあったのに、能の本来の演目が終わっても拍手がほとんど無かった。なぜ?
 
読経に対して拍手しないのと同じで捧げ物であり、エンターテインメントでないこと、能の客席には神のすわるべき席がありそこには誰も座ってはいけない。韓国の「クッ」というお祭りでも、神の座る場所があり、そこに酔っ払って座った日本人が怒られていたのも覚えています。
 
スイスは清潔で、進んだヨーロッパ近現代の象徴のように思っていましたが案外、宮沢賢治やアイヌ、琉球の世界に近いのかも知れません。ジョナス・メカスが沖縄に思い入れていたと琉球リトアニア協会の人が話してくれました。
 
そんな西欧・東欧も確かにあるのですね。旅人(マレビト)は様々な気づきを残して旅立っていきました。

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