ダンスにであって 竜太郎10番勝負! DVD

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「ダンスにであって 竜太郎10番勝負!」IZRB-01 DVD

東京でのリハーサル6回、ドイツでの公演4回で合計10回だったので、キャッチーに竜太郎10番勝負!と名づけました。DVDにするにあたってお母様が「ダンスにであって」というタイトルを提案してくださいました。

ダウン症の竜太郎さんがダンスにであってからそれまでとは違う人生を歩み出したことがしみじみと伝わってくるすばらしいタイトルです。もちろんこのDVDは竜太郎さんにとって通過点ですが、ここまでの道程を想像し、思い巡らせます。

音楽は音楽が終わってから始まる、という最近のマイブームに照らしてみると「であい」は「であってから」始まるのでしょう。であっているだけでは決して始まらない。「であってから始まる」とは「別れ」を内包しているからこそ大切で、愛しいのです。

また、「であい」は片方向ではありえません。両方向であってこそなりたちます。私たちにとっての「であい」のドキュメントでもあります。

であっていることは、それだけで奇跡的なこと。そこから全方向に始まります。きっかけをもとに自分でエンジンをかけるしかないのです。そのためには「気持ち」と「時間」をたっぷり使いましょう。近道はありません。

東京でのリハーサル6回は「いずるば」で行われました。真夏の日曜日の午後に音楽・ダンスなどの世界で大活躍をしている方々がヴォランティアで来てくださいました。初めは私が構成をつくったり組み合わせを提案したりしましたが、だんだんそれも不要になっていきました。初めからこれらの人達を集める企画をするとなると、膨大な時間と資金が必要で、誰しも躊躇せざるを得ません。

しかし、「事」は起こったのです。自然に、あたりまえのように、流れるように流れました。私は毎回感動していました。もはや公開リハーサルではなくフェスティバルになっていたのです。

東京と言うところはそういう可能性をいくらでも秘めているのですが、なかなか実現化されません。人がいるのに集まりません。

そこに「いずるば」というスペースがあり、竜太郎さんというキャラクターが居て、私が旗を立てただけでフェスティバルが起こったのです。「いずるば」(なにかが生まれ出る場)と名づけた気持ちが、あっと言う間に実現しました。

「いずるば」では自らカメラを回し、ドイツでは監督として撮影した近藤正典監督は、現在アップリンクで上映中(連日満員だそうです)の「given」のプロデューサーでもあり、近作は「父をめぐる旅」(異才の日本画家・中村正義の生涯)です。近藤さんとの「であい」は庄﨑隆志さんであり、小林裕児さんでした。いろいろなもの・ことが曼荼羅のように繋がっています。

リリース記念LIVE
■日時:2016年2月26日(金)19:00 open / 19:30 start
■会場:いずるば(東京都大田区田園調布本38-8)
■出演:矢萩竜太郎(ダンス)齋藤徹(コントラバス)
熊坂路得子(アコーディオン)佐草夏美(ジャワ舞踊)
■料金: 予約:2500円 / 当日:3000円
予約・問い合わせ: Tel:080-3584-3315(いずるば)
Mail:studio-info@izuruba.jp

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