3年目になる早稲田でのゲストスピーカー。
何しろ300名の無言の若者の視線を浴びながら、はったりをかませるほどの度胸もカリスマもありません。視線をぼやかしながらも信じるところを精一杯伝えようとしました。「あなたたちオトナは、なんでこんな世の中を残したんだ?」と言われたらひとたまりもありません。
「音」を意識して生きる、身の回りにある「音楽」、好き嫌いではない音楽、うそがつけない音楽、などをそこから見えるもの、聞こえるもののきっかけを与えることが出来ればと願いました。韓国リズムやタンゴ、リディアン旋法の実践演奏をしたり、「阿古屋箏責め」を見せたり・・・
台湾の首狩り族の歌だってアカデミズムの中での格好の題材とするのではなく現在進行形(靖国神社に遺骨返還を求めて歌った映像紹介)で、フルトベングラー指揮ベルリンフィルのヒットラー誕生日記念の映像も、アウシュビッツの音楽隊も、今日の、自分の問題とて。
昨年演奏した「憲法九条」小鼓・声:久田舜一郎、バイオリン:喜多直毅、徹の演奏は、しっかり全編見せ、ミンガスの「Don’t let it happen here」も紹介。
世の中、急を告げていますので、普段なら使うゆったりとした部分を全部カットしました。
「だってしょうがないじゃない」って言わない!
講義後に真っ先に話しに来たのがSEALDs(シールズ:Students Emergency Action for Liberal Democracy – s)のメンバーでした。これも現状を表していますね。昨年まではありませんでした。