忙中LIVEあり

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ともかく慌ただしい日々が続いています。本日、某基金への申請書をようやく投函しました。

テロの影響で、パリを中心に、ブッキングの雰囲気ではないので連絡が途絶えがちです。返事を待ってばかりもいられないのが悩ましい所です。来年、普通に渡航できて演奏できる状態であることを願うのみです。普通なことが普通でなくなる、戦争が常態になる、そんな可能性の危機さえあるのです。
トニー・ガトリフの最新作「怒れ!憤れ!」の時代なのです。ニッポンもぼんやりしていられません。沖縄を見れば現在が見えます。

事務が忙しい最中にもLIVEはあり、のそのそと出かけていきます。本日は水道橋フタリでオーストラリアのハーピストメアリ・ドウマリさんとのデュオ、および、広瀬・秋山デュオとの合同演奏でした。

メアリさんは亡き母を思い出す雰囲気をもっているのです。(良いところも、そうでもないところも似ているのです。そうでもないところが似ていると言うのが重要のようです。母の亡くなった直後に初対面でした。)若いときはオーストラリアでアイドルだったそうです。今は、ハープ界で重責をもっていて世界ハープ大会を主催し100名以上のハーピストを集めたりしたそうです。

最近、カスタネダなどが出てきてハープ(アルパ)の可能性が話題になるようになりました。良いことですね。低弦のアルパの打楽器奏法には、私などは大変親近感と共感を持っています。そうです。ハープと箏・17絃はとても近い楽器です、すなわち可能性も近いわけです。柱を立ててチューニングを変えることが出来る弦楽器を「箏」と言い、柱がなくチューニングを変えることが出来ない楽器を「琴」と言います。ハープは琴と近い仲間。里国隆の奄美の竪琴は東南アジアに通じます。世界中に同類の楽器があります。

メアリさんは箏を購入し、先生も決めて勉強を始めたそうです。年に何回か来日しなくちゃ、と言っています。ジャンさんをはじめ、じっくり日本と付き合う人が増えてきてうれしいです。そんな私が現在の日本を嫌っていて、おかしな感じです。

そして、この日、個人的に特筆すべきは、新楽器「雅」の日本初演でした。それもスティール弦です。スティール弦でLIVEをするのは15年以上ぶりでしょう。「雅」用のガット弦も用意していますが、メイン楽器「BARRE」と同じ傾向の音を目指すと、どうしても「BARRE」の優位が目立つことになるので、「雅」は全く違う傾向の音にしようかと思ってのスティール弦使用でした。

いやはや、音がハッキリクッキリ、今どきの音です。わたしにとっては大事件でも、共演者や聴衆には「あ〜そうなの」くらいのことなのですね。誤差の範囲なのでしょう。移動はなんといっても楽です。ネックを外して専用ソフトケースに入れるとリュックのように背負うことが出来ます。こんど背負って都内を移動してみます。

最後のセッションでの広瀬さんとは30年ぶりくらいの共演でした。富樫雅彦トリオのメンバーとして演奏したのが最後です。我が青春でした。あ〜。

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