西へツアーにでる前日に「山の上ギャラリー」での小林裕児さん個展内で宮沢賢治作「土神と狐」を演じます。
女優・内田慈(うちだちか)、演出:広田淳一(劇団アマヤドリ主宰)、齋藤徹(コントラバス・作曲)という最少人数です。親子ほどの年代の差がありますが、私はいつものように同格と思って関わっています。若い人から学ばずしてどうする?
三人で長時間のリハーサルを毎日のように行っています。賢治の作品を精読していくと毎回発見があり三人でその度ごとに驚いています。今の自分しか分からないような、個人的なことをよく分かって書いてくれている、何で分かるのだろう?と感嘆して具体的な思い出話になったりします。
「こういう解釈はどうだろう?」と提案すると過激な解釈ほど「そうかもしれない!」と相成るのです。緻密に分析すると計算され尽くされている様に感じますが、それこそ「天才」の技なのでしょう。サッと書いてすべて出来上がっているのかもしれません。
畏るべき賢治さん!
寓話のようでもあり、お伽噺のようでもあり、残酷きわまりない話のようでもあります。
宗教的に自己犠牲の尊さを説くのかと思うと、偽善の追訴だったり、憎しみの暴発だったり、殺されたい・死にたい願望だったりもします。喜怒哀楽のジャンルに当てはまらないのです。それこそが太田省吾さんの言う「表現」なのでしょう。
そんなリハーサルを重ねて、解釈がどんどん発展・深化していくと、ドイツで作った曲は使えないことになってしまっています。作曲にしても私のレベルだと「その時・その場」に刻まれていて、ここまで解釈が変わってくると「使えなく」なってしまっています。さあ、大変です。
都心からちょっと遠いですが、お楽しみに。
山の上ギャラリー
http://yamanouegallery.jimdo.com
神奈川県横浜市戸塚区小雀町644-2
12月12日(土)15時開演
会費¥3500(お飲み物・お菓子付き)
要予約:045-852-8855
アクセス
【お車】国道1号線の原宿交差点から大船方面へ。
田谷信号右折してすぐまた右折。
藤沢方面に向かい一つ目の信号右折。
上り坂400m先右側。P有。ルート
【電車】JR大船駅西口よりバス+徒歩15分
◆大船駅西口 神奈川中央交通バス のりばのご案内
<4番のりば>
戸塚バスセンター行(戸71、戸72)
<5番のりば>
立場ターミナル(船21、船22)
俣野・薬大前行(船24)
ドリームハイツ行(船25)
「田谷」下車。
タイヤ館を背にして左斜めの道を直進。
一つ目の信号を右。上り坂400m先右側。
◆タクシーが便利。