うたをさがしてトリオツアー開幕しました。
古き良き銀座の残るギャラリー悠玄で初日を迎えました。
毎年ほとんど年末に、ソロをやったり、じゅんこさん、直毅さん、沢井一恵さん、瀬尾高志さん、田辺和弘さん、田嶋真佐雄さんなどなどゲストに迎えてかれこれ8年目です。トリオツアーがほとんど美術と関係があったという事もあり、130点の賑やかな展示( おしゃべりなART展)の中でめでたく初日が開けました。
熱心な聴衆と共に「うたをさがして」出発。
私のオリジナルを中心に悠玄のお好きなガルシア・ロルカ、マニュエル・デ・ファリャ、ジョビンらのブラジルものも。
「クセニティス」(どこへ行ってもよそ者)というアンゲロプロス「永遠と1日」からのコトバに曲を付けたものでは、「詩人が言葉を買うぞ」というくだりがあります。130点の作品のタイトルや素材などは、取り出すととても詩的なものがあるので、その部分では3人が場内を歩き回り、POPに書かれたコトバを見つけては、声にだしました。
作家さん達の願いのこもったタイトルはとても「詩的」です。一方、全く「詩的」でないコトバも、取り出すと詩的になるかもしれない、ということを思っていたので値段「8000円」と読んだら失笑を誘ってしまいました。値段は切実すぎて、詩になるにはまだまだなのでしょう、あるいは、読み方によっては詩になるのかしらん?新聞の経済欄を読んでも人を泣かせてみせると言った俳優さんにはとても及びません。
公演後、スタッフや作家さん達がケーキを焼いたり、美味しい食べ物を持ってきてくださり、階上のシェリークラブからシェリーを持ってきてくださり、還暦を祝ってくれました。還暦記念ツアーなどとキャッチを入れたので、催促しているようでスミマセン。そのつもりはありませんので、以後の公演地もお気になさらないようお願い申し上げます。何回もお祝いをしていただくと恥ずかしくて恥ずかしくてよっぽど歳を取ってしまいます。
自閉症・フラメンコとココロに突き刺さるものが続いていたので、日本語の歌詞がしっとりと襞を潤してくれました。
さあ、少し休んでから西日本へ向かいます。
http://blog.goo.ne.jp/sightsong/e/26a8b8d676cc1c30742ccbd395d05630
に齊籐聡さんのブログと素晴らしい写真があります。