WSの非日常の翌日、LIVEうたをさがしてカルテット初演@公園通りクラシックスでした。これは日常かというと、やはり非日常・ハレなのです。
前日の「松本泰子博覧会」の熱気が残る現場で四人の立ち位置決めに時間をかけました。会場をよく知っている直毅さん、バランスに人一倍気を遣う京子さんの配慮・提案で何通り目かで決定。本日もノンPAなので立ち位置は大事です。
お盆も近づき、そうでなくても「生と死」を扱ううたの多い私の作品だけではキツイ(?)ので、夏ならではのジョビンの曲を選びました。(1曲はヴィラ・ロボス)。ジョビンはピアノで作曲するので、ピアノが入ると彼独特の美しい和音とメロディが際だって聞こえます。
京子さんとじゅんこさんは初共演ですが、ほとんど心配していませんでした。夢のように時間が過ぎていきました。うたをさがしてトリオでやっている曲もピアノが入るというのをきっかけに新しい展開をしよう、どんどん演奏性も高めよう、即興性も高めようと相変わらず欲が深い私たちです。
「直毅・京子デュオのレパートリーから昭和歌謡とか映画音楽とかじゅんこさんが歌ったら良いんじゃない?」とリハが終わった時に何の気無しに言ったらじゅんこさんが「エノケンのダイナ」は?ということでちょっとやってみました。私以外はこれがアンコールの曲と理解していたようです。実際にアンコールが来て、やることになった時、私はとてもビックリでした。途中でHappy Birthdayのフレーズを挟み込み、娘の誕生日をみんなで祝いました。ありがとうございました。
ああセリム(永遠と1日より)
ふりかえるまなざし(渡辺洋 詩)
よみがえりの花が咲く(乾千恵 ことば)
カンタカンタマイス(ジョビン・ヴィニシウスジモラエス )
オーリャ・マリア(ジョビン・ヴィニシウスジモラエス)
イマジーナ(ジョビン・シコブアルキ)
コルフーラ(永遠と1日より)じゅんこ・直毅・徹トリオ
星がまたたく(乾千恵 ことば)じゅんこ・京子デュオ
クセニティス(永遠と1日より)
旅人の歌1(乾千恵 ことば)
カイコ(ブラジル風バッハ4番より)
黒と白の肖像(ジョビン・シコブアルキ)
あなたを愛してしまう(ジョビン・ヴィニシウスジモラエス)
アンコール エノケンのダイナ(ハッピーバースデイ入り)
演奏後、沢井箏曲院のカートパターソンさんが2人のアメリカ人若者箏奏者を紹介しに来ました。その内1人は私のCD「ストーンアウト」を聴いて人生が変わってしまった、という御仁でした。そういうこともあるのですから、作曲ってしておくと良いのかも、と思った次第です。