エアジンでバッハ

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エアジンでバッハだぜ どうする?

人生を賭けてバッハを追求している人達には誠にスミマセン、こういうオファーを受け明日に迫りました。

コントラバスを習いに若者がやって来ると、私なりの考えに基づき「普通」とは違うやり方で教えます。(教える、というよりはきっかけを与える、あるいは、問いを生じさせる、のほうが近いでしょう。)

ある程度の基礎が出来るとバッハの無伴奏チェロとガット弦を薦めます。そしてほとんど全員がそこに熱中していきます。どれだけ真剣に「いま・ここ・わたし」を追求しようが、この楽器を選んで弾いているというだけで過去何万人という人達の夢や願いを引き継いでいるのです。膨大な歴史をやみくもに辿っていくのではなく「直球・ど真ん中」をやるしかない、それがバッハでありガット弦なのです。

確かに真夏の酷暑の東京でバッハを練習するのはキツイので、そんな季節はブラジルのショーロに切り替えたりします。しかし、今回はこの真夏にやる羽目になりました。

うたをさがしてトリオのさとうじゅんこさん・喜多直毅さんは音大を卒業していますのでさまざまな知識を持っています。じゅんこさんが「ロ短調ミサ」「マタイ受難曲」から選び、直毅さんは昨年から引き続いてやっている合奏版「シャコンヌ」。(おふたりにまかせっきりでなく、私も何か課題をやらねばなりませんね。明日まで考えます。)

昨年7月に母が亡くなり、お二人には葬儀・告別式で演奏していただきました。そのころからクリストフ・ポッペンがECM盤でやっていたコラール入りシャコンヌが気になり始めていました。母への追悼の意も込めて三人でいつかやりたいと思うようになり、おそるおそる提案し、受けてくれ、12月24日のポレポレ坐で初演を迎えました。その後、ジャン・サスポータスさんをくわえたキッドアイラックホールでの「祈りの音楽」特集で再演。直毅さんはソロ版も何回か演奏なさっています。

マタイ受難曲の有名なアリアは私にとってタルコフスキーの「サクリファイス」と固く結びついています。タルコフスキーさんは映画の音楽に関してびっくりするような使い方をしています。ベートーベンの「歓びのうた」とかマタイのアリアなど、クラシック音楽の中の「ベタ中のベタ」を本当に新鮮にしかもこれしかあり得ないように使う。これは出来ることではありません。サクリファイスでは海童道の大菩薩さえ使っています。

ロ短調ミサはジョルディ・サヴァールさんの演奏がココロにぐさりときました。バロック、中世はもちろん、バルカン半島やトルコ・ケルト音楽から、はては日本の「おらしょ」まで守備範囲に入れている現代の巨匠(カタルーニャ人)の演奏と作品の作り方(CD/DVD、ほとんど単行本のような詳細な解説、CDの高音質)は、いつもすべて刺激的です。

ミルトン・ナシメントで心に残っていた「カイコ」がヴィラ・ロボスのブラジル風バッハ4番のアリア「カンティガ」が元だと知り、これも明日やってみます。

明日、三人でお見舞いに行って押しかけLIVEをしてしまおうと画策していた(医療の都合でキャンセル)友人がFBで話題にしていたヴィニシウス、ジョビンの名曲もやります。

暑い日ですが、しやかし(冷やかし)にどうですか?

エアジンの梅本マスターはケルンでトランペットのマイスターとして活躍していました。(クラシック音楽です。)そんな彼だからこそ出来る企画です。(答えられるかは別ですが・・・)

関内 横浜エアジン http://umemotomusica.jugem.jp/

charge:予約 2,300 当日 2,500 学生(U23)1,500 高校生1,000 中学以下無料

・・ライブハウスのJ.S.バッハ祭り 2015<初夏>・・

4Days J.S.BACH in Livehouse 2015

july 28〜31 at yokohama AIREGIN

◆恒例のエアジンBACH祭りでありやんす。

7月は偉大なJ.S.バッハの昇天月であります。

なので、エアジンでも感謝の気持ちを込めて

「ありがとう」の音楽会を開きたいと思います。

今年もこの4日間はとっても多彩な

プログラムが組まれています。

バッハを中心に彼を取り巻いた音楽や

オリジナル曲まで、それぞれが

それぞれに思いを込めての音楽会です。

現代に蘇る楽しいバッハを

どうぞお気軽にお楽しみください!!!

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