久田舜一郎さんと喜多直毅さんとの演奏が明日に迫りました。イヤ~楽しみです。
エンジニア市村隼人さんのスケジュールも押さえてありますので、ライブ録音もいたします。
「今・ここ・私たち」を刻みつけることで「今でもない・ここでもない・私たちでもない」ものへ!
如何に彼がスゴくてキビシくて面白くてお茶目かは書いてきました。もう一面付け加えねばなりません。それは能の普及・後進の指導に並々ならぬ情熱をもっていらっしゃるということです。
なかなか出来ることではありません。ぶっちゃけて言うと「教えなければ生活できない」というのでは全くありません。どちらかというと手弁当でも普及したい・広めたいと思っているのです。
東京にも月に一回は教えに来ているようです。ご興味のある方は気軽に声をかけてみてください。(ちょっと勇気が無いという人は私に言ってください)
マルセイユのオルタナティブな施設でミッシェル・ドネダと私と宿泊・演奏したとき、中庭での食事中、同席したフランス人歌手にすぐ教え始めました。啞然とする彼氏にもお構いなく進めます。ミッシェルにも「やってみて」と。
長い車移動の時はなんと私にも謡を教えてくれました。「花咲かば告げんといひし山里の。花咲かば告げんといひし山里の。使いは来たり馬に鞍くらま乃山のうづ桜・・・」生まれて初めてやりました。もちろん、うまく行かないし、下手の極みです。が、丹田のあたりから声をだして日本語の自然なリズムでやってみると車窓からのフランスの森が関西の森に見えてくるじゃありませんか・・・ビックリしました。身体と感覚と声とリズムの密接な関係を垣間見た気がしました。
思えば、日本の古典は「関西弁」であるはずです。久田舜一郎氏はその意味でも完璧です。豚カツをオーダーするときも「ひれかつ」ではなく「へれかつ」と言います。そう言えばジャンさん体操でお馴染みの「足の指を開ける~伸ばす~」というところでジャンさんがこの前からメロディを付けて言い始めました。そのメロディがまさに日本語のメロディで、その場にいた参加者は必ずニンマリしました。
言葉とメロディ・リズムの関係に大きな示唆であると思います。先に繋げたいトピックです。
さて明日お楽しみに!
6月30日(火) 開場19:30 開演20:00
出演:齋藤徹(コントラバス)喜多直毅(ヴァイオリン)
久田舜一郎(小鼓・声)
会場:KID AILACK ART HALL(明大前)
〒156-0043 東京都世田谷区松原2丁目43-11
03-3322-5564
料金:予約¥3,000 当日¥3,500
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