かたるべ美術館LIVE 徹ワークショップwithカホン

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本日はかたるべ美術館でのLIVEペインティングby 鉄地川原勝彦さん(てっちさん)with ジャン&テツ、夜は私のワークショップat Cocode。

準備を進めているとテッチさんちょっと緊張気味に登場。白い繋ぎ服を試したり、おもてなしのコーヒーを飲んだりして開演をまちます。

「つなぎ服」と言えば思い出すのが劇団「太虚」白鬚のリア第2部。一万坪の工場跡地。野外で行われ、音楽は私と栗林秀明さん率いる箏・17絃アンサンブルでした。全員が黒の繋ぎを着て演奏。一週間ほどの公演中に台風が3回も通過するという異常事態。若松武のリアが「風よ吹け!嵐よ来い!」と言うと本当に嵐が来ました。時はバブル期、音響機器メーカーがスバラシイスピーカーをこれでもかと提供、有名デザインブランドが衣装を提供、大手ゼネコンが舞台協力という時でしたが、嵐には勝つはずも無く、1回、完全に電源が落ちました。しかし、ベースと箏アンサンブルは演奏を続けました。

話が逸れました。

第一部、ジャンと私でショートピース(ディーバ・ヴェキア)と私のソロ。元小学校を改造した美術館で、オーバーヘッドプロジェクターも駆使、大勢の聴衆が予想されるので、玄関ロビーを会場に設営。手際よくスタッフが動いています。

ディーバ(往年のオペラ歌手)やヴェキア(おばあさん)のジャンに注目が集まり、ハンディキャップの人々のするどい反応。もちろんそれらを活かしながらのパフォーマンスになりました。

休憩中にてっちさんがヴェキアをどうやってやったのか?とても不思議だ、と話しかけてきました。手を足に見立てているのですよ、と教えていました。

さあ、ライブペインティングです。テッチさんとのLIVEペインティングは私は2回目。スタッフの身体の上にもドンドン描いていくスピード感あふれるものでした。テレビニュースでも流れました。

てっちさんは30分のLIVEのために何回もリハーサルをして来たそうです。紙の後ろから描き始め、正面舞台に出ると、壁の一部になったジャンさんが動き出します。その身体の上にど~んと描くのが合図になり、ライブが進んでいきます。真剣そのもののテッチさん。モロッコ生まれのジャンさんからの連想でモロッコのグナワ音楽の2ビートを出し始めると、テッチさんの身体が上下に動き始めました。ここからお祭り空間・祝祭でした。聴衆からの手拍子も出てきます。スピードを上げ、「あっ、できちゃったよ」というてっちさんの一言で終了。会場が一つになりました。あ~よかったよかった。ひとつひとつミッションが終わっていきます。ふーーっ。しばしの休憩。北海道名物豚丼。Naël王子は同年代の子供たちと楽しそうに遊んでいます。「日本の人達にNaëlがこんなにオープンなことはスバラシイ。ドイツではこんなにオープンになれないのに」とジャンさん。

さて私のワークショップに移動。大きな空間は、底冷えのするような気温ですが、三浦さんの提供のカホンを含め20台以上のカホンが半円形に並んでいます。壮観です。三浦さんも観てくださっています。ホワイトボードを使って本日のメニューを書き込んでおきます。

「音・身体・言葉」が来年の第4章で一区切りと言うことを伺っているので、その方向へスムーズに行くように内容を設定。音とは何?からはじまり、言葉になる前の音としての言葉と身体、生命の記憶に宿る音、春日大社の警しつ、イヌイットの喉歌など実践。意味と視線の使い方、半眼微笑。カホンで12拍子(3×4と4×3)、5拍子、2拍子。俳句におけるリズム、個人名の中のリズム、孫子の兵法からの韓国の36拍子、宮沢賢治「疾中」(春の祭典との関連づけ)、石垣りん「くらし」、憲法第九条、吉田一穂などを朗読しながらカホンでやってみる。

ジャンさんはドイツでの自閉症ワークショップ、フランスでのハンディキャップ施設でのダンスの参考ために講義内容をノートを取っています。

また、ジャンさんのWSとの共通性を抜き出し来年への予習とすべく、ジャンさんにも登場して頂きました。

1:音楽での第1拍目が決して強拍ではない、前拍からのエネルギーの溜めがスパークするだけということと、ジャンさんの信条である螺旋でのエネルギーの通り道を関連づける。奇数拍と偶数拍の違い、2本足歩行とワルツ。

2:頭が命令して身体を動かすという考え方ではなく、身体は方向を指し示すだけでその中をエネルギーが通って行くというジャンさんの考え方を示してもらう。演奏する、歌うとは自分の身体・楽器を通してでてくる声を「聴くこと」、しゃべると言うことも自分の口を通してでてくる言葉を聞くという考えかたとの類似点を意識してもらう。

3:立つと言わずに足で地面を押す、というジャンさん説と「重さに貞く」重さで弾くということとの、ダンスはさがす仕草、うた・音楽は呼ぶ仕草ということとの関連づけ(野口三千三さん説)。

4:ミラーニューロンの実感、気の道の時にいつも笑みを絶やさないということ、と半眼微笑の関連などからもアプローチできる。

まだまだまだまだトピックは残っていますが、寒いのと時間が無いので15分だけ延長して実践をやって終了。今後キチンとまとめて来たるべき次回の為に素材(脚本もどき)を用意しなければと思いました。

帰りの街の温度計は8℃でした~。

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