一歩ツアー横濱へ

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どういう人間になりたいか?「その時・その場で何が大事かを即座に付けることができる」人に近づきたいですね。

あれ?それって音楽、即興演奏やジャズと一緒では?と気づきます。そしてそれは絵画でも文学でも映画でも同じなのでしょう。いや、人生そのものでしょう。だからこそおもしろい。

例えば昨日のエアジンでリハをやりながら演目設定を考えます。泰一さんジャンさんの本日の調子・様子・期待などをおもんぱかり、(もちろん自分も考えます)、選ぶべき音楽素材の把握、エアジンという場所の様子・マスターの様子を付加して、ただただ頭をフル回転させるのです。この労を惜しんではイケマセン。これこそが大事。その日のライブや、大げさに言えば人生を決めるのです。

そしてある程度の計画が出来たら内容を具体的に詰めていきます。訝られても信念と自信を持って提案します。その判断さえキチンと行っていれば後は起こるだけです。自然に起こるのを待つだけで良いのです。

登場人物のキャラクターを決め、場所・時代の設定さえキチンとやっていれば物語は自然に生まれます。

自然に起こるのを待つのは、自分の技量発表会にならないために重要なのです。「今日は、これだけはやっておきたい」などと浅はかに考えるとそれ以下のことしかできません。逆に設定をうまくやれば「自分を越える」ことなどが簡単にできるのです。

ということで全体を8つのpartに分けました。それだけでいろいろが起こりました。一歩ツアーのテーマ「ふりかえるまなざし」をやろうと決めていたら松本泰子さんが20年ぶりにエアジンにいらっしゃいました。即、歌ってもらうことが決まります。矢萩竜太郎さんが来ました。最後の即興にはいってもらうことが決まります。などなどドンドン動き出すのです。

ジャンさんのダンスを観ながらリズムを楽しもう(譜面を見なくても良いように)という主旨からサンバとデキシーが選ばれます。(すでに候補に挙がっていました。)映画「ピナ」の中でのジャンさんが愛犬スロッギーとデキシーで踊っていたのを思い出したこともあります。サンバ・ショーロは我ら合宿のBGMおよび移動車のなかで日常化しています。泰一さんのオリジナルもやります。これはなってるハウスでのジャズプロジェクトでやったばかり。ジャンさんはお茶目なサンバダンスはするは、「セ・シ・ボン」をサッチモ風に歌い出すは、ノリノリです。彼自身そんなことするなんて思っても見なかったでしょう。そこに発見と驚きがあります。楽しいですねぇ。

あらゆる要素と可能性は身の回りにいくらでも転がっているのです。新しいものなど必要無い。上手に利用するのが知恵。

「今・ここ・私たち」をキチンと刻印することで「今でも無い・ここでも無い・私たちでも無い」ものへと導かれて行くのです。セ・ラ・ヴィ。

池内晶子さんのレーザーによるインスタレーションがひっそりとしっかりと場を作っていたことも書いて置かねばなりませんね。ありがとうございました!

さて、そろそろ多摩美美術館へ出発準備です。本日の演目は

http://travessiart.com/ippo_tour/

「変化する様式 変わらない人間へのまなざし」
5月30日(土)14:30~16:00
■会場:多摩美術大学美術館
■出演:Jean Sasportes(ダンス)齋藤徹(コントラバス)小林裕児(ライブペインティング)上村なおか(ダンス)
■料金:無料

なおかさんとジャンさんは都美術館でのパフォーマンス(DVD化されています)、文化村ギャラリーでも共演済み。

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