いっぽツアー第一部終了しました。

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子供のチカラ

いっぽツアー、東京に帰ってきました。ポレポレ坐の空間は4.5人の子供たちの存在で別物になっています。(0.5人はもうすぐ生まれる方を加えました。)かつて、小林裕児さんの巨大画「朱い場所」を背景にした乾千恵さんのエッセイ「ミモザの舟に乗って」の朗読+音楽+ダンスをやった時もそうでした。(その時、Naël王子はパフォーマンスを邪魔する怖れがあるという母親の判断で本番は観ていませんでした。今回はしっかりすべて観劇。)

出演者全員に子供たちの存在というチカラがおよんだパフォーマンスだったと言えるでしょう。俳優でもあるズッフナーさんが子供たちに「受け」だすと雰囲気が一変。「もう一つのインプロヴィゼーション」と名づけたことが本当になりました。美術・ダンス関係の聴衆も多く、一歩も二歩もはみ出したり、踏みだしたりして自在を楽しみました。そう言えば、ドイツツアー帰国後のつくばアートセンターでのパフォーマンスでも子供たちが一緒に踊っていましたね。(その時の主催者もご来場でした。)小学校低学年までの子供たちは大変厳しい批評家でもあります。すべて見抜かれます。それ以上の歳になると、オトナの様子をうかがったり、真似をしたりが始まります。

フランスで地域教育としてインプロがあり、その発表を聴いたことがあります。やはりその歳あたりまでのインプロはビックリ感満載だったけど、それ以上はオトナと変わらなくなっていたのを思い出しました。

組み合わせのメニューはこれが最終公演になるウテとヴォルフガングに東京への新幹線の中で決めてもらいました。ちなみにジャンは自由に出入りできます。田嶋真佐雄(コントラバス)と熊坂路得子(アコーディオン)という2人の若い世代がゲストで参加。伝えなくっちゃね。るっちゃんはウテさんの個人レッスンも受け、今回のツアーになんかいも足を運んでくれています。真佐雄さんは初リーダーアルバム「倍音の森」発売したばかりで乗っています。工作にも精通しているので、ノイズが出だした私の楽器の応急処置もしてくれました。ありがとう!

ライブは、音楽的に持って行こうとするベクトル・演劇的に発展させようとするベクトルが混じり合い、加速したり、相殺したりして進んでいきます。そこにジャンのダンスや表情が物語を付加していきます。すべてがポジティブでした。これこそ「子供のチカラ」かもしれません。

終演後、ウテとヴォルフガングと千葉宅へ行き、最終荷造り、そして最後の晩餐。話があちらこちらへ行って、ナチの話にまでなりました。ナチに所属していた人達はやはり口が重くて家族にも滅多に語らないということでした。戦争反対。

少し寝て、早朝成田空港へ2人を送り、いっぽツアー第一部が無事終了しました。毎回が大きく違う充実したツアーでした。出演者・関係者のみなさまどうもありがとうございました。明日から第二部開幕です。みなさまどうぞよろしくお願い申し上げまする。

明日は

「裏ねじ9」(満員御礼)

5月28日(木)19:15open / 19:45 start

■会場:スタジオトルニージョ

■出演:Jean Sasportes(ダンス)齋藤徹(コントラバス)喜多直毅(バイオリン)森田志保(フラメンコ舞踊)

http://travessiart.com/ippo_tour/

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