私の活動を支援してくださる方々で特徴的なのは、美術家とお寺の関係がとても多いということでしょう。ツアーを組むと7割ちかく美術・お寺関係だったりします。なぜでしょうね?たまたまにしては割合が高すぎるような・・・・
堺と言えば磯部宗寛臨江寺住職です。ミッシェル・ドネダの初来日ツアーの時からお世話になっています。インプロやプログレ、ジャズの知識・CDコレクションは相当なものがあります。私にとっては海童道のLPをお借りしたことは非常に大きな恩恵でした。禅宗の僧侶ならではでしょうか、有名・無名など一切関係なく音だけを聴いてくれ評価してくれます。ホンモノのリスナーです。
もともとお寺は地域の文化センターであったのですから自然な活動とも言えますね。日本中のお寺がこういう文化活動をすれば日本も変わります。戦闘機や戦艦など一機・一隻分でどれだけの文化活動が出来るか・・・。海外のミュージシャンが宗寛さんに会うと、まずビックリします。仏教・禅宗というと厳格な宗教を想像しているのでしょう。私たちがカトリックやイスラムに対して持っているイメージに近いのかもしれません。だんだんつき合いが深まると自由で僧侶に、ホンモノの宗教者を感じるようです。
レ・クアン・ニンとツアーをしているときは、ニンさんがジョン・ケージの「竜安寺」の研究をしていたときで、竜安寺に連れて行き、観光客オフリミットの所も案内、早朝の座禅会も案内しました。ニンは感じ入っていました。
利休が死を「賜った」という大徳寺山門の中にミッシェルと一緒に入ったこともあります。大徳寺の奥にはアンリ・カルチエ・ブレッソンが写真を撮ったところがあり、そこにも行くことが出来ました。
その宗寛さんが真の信頼をよせる阿保住職の海会寺のイヴェント内で「いっぽツアー」を入れてくださいました。無料イヴェントになります。地元の信徒さんらがこのインプロをどのように観てくださるのか、大いに楽しみであります。
「いっぽふみだすために」
5月24日(日)15:00 start
●会場:海会寺(大阪府堺市堺区南旅篭町東3-1-2)
■出演:Jean Sasportes(ダンス)Ute Volker (アコーディオン) Wolfgang Suchner (チューバ・コルネット)齋藤徹(コントラバス)
●料金:無料
●予約:Tel:072-233-1398 (前日までに予約をお願いします。)
http://travessiart.com/ippo_tour/