ジャン・サスポータスさんのことを「世界で一番哀しい顔の男」と命名したのはペドロ・アルモドバル監督自身だそうです。ジャンに確認しました。アカデミー賞外国映画脚本賞を受賞したアルモドバルの「Talk to Her」の冒頭でジャンさんのアップが何回も出てきます。これはカフェ・ミュラーの冒頭のシーン。ピナ・バウシュさん自身が舞台で踊る演目として特に有名な演目です。
ジャンさんも40年近く400回はやっているということです。「私は椅子をどかすことで家賃を払ってきました」なんてジョークを言います。
その名も「カフェ・ミュラー」というカフェが京都ゲーテインスティトゥートヴィラ鴨川にあります。http://www.goethe.de/ins/jp/ja/kam/wir/caf.html#i2309763
昨年のセバスチャン・グラムスと私のデュオツアーで同ホールを訪れ、発見しました。ピナさんは京都賞を受賞しているので、京都のドイツ系施設にとっては特別な存在でしょう。
まさにMR.カフェ・ミュラーとも言えるジャン・サスポータスさんが訪れるというだけで、もう盛り上がっています。椅子をどかす役は、もともとはピナさんの最初のご主人がやっていたそうですが、ほんの少しやった段階で亡くなってしまい、後はずっとジャンさんの独壇場でした。
ジャンさんのことをご存じの方はよくおわかりでしょうが、実に暖かな笑顔の持ち主です。世界で一番哀しい顔の男は、世界で一番幸せな顔の男でもあるのです。
「今宵 カフェ・ミュラーで」
5月23日(土)16:30 open / 17:00 start
●会場:ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川
■出演:Jean Sasportes(ダンス) Ute Volker (アコーディオン) Wolfgang Suchner (チューバ・コルネット)齋藤徹(コントラバス)
●料金:予約3,000円 / 当日3,500円 ●予約:Tel:090-9697-2758 Mail:shoko.ktgw@gmail.com
●助成:ドイツ連邦共和国外務省 ●協力:ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川