トリオ・ロス・ファンダンゴスとサクラタンゴフェス

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トリオ・ロス・ファンダンゴスと桜タンゴフェスティバル

博多滞在時間22時間でした。まさに桜が満開にフェスティバルが重なりめでたいめでたい。
アルゼンチン大使や着飾ったセレブたち、そしてアジア各国(韓国・台湾・香港・インドネシア・ベトナム・ブルネイなどなど)そして日本中からタンゴフェス、ミロンガに参加するために結集するのですから、世の中の流れを感じざるを得ません。

なんであろうとトリオ・ロス・ファンダンゴスとの友情のためにやって来ましたので、1ヶ月かけて徐々に身体の中にタンゴを注入しつづけました。詩人の葬儀に出席した後でしたが、おのれをエイヤ〜さ〜と奮い立たせて飛行機に乗りました。

博多は元気いっぱいのように映ります。その中で問答無用のタンゴを演奏して人々をいやが上にも踊らせるトリオ・ロス・ファンダンゴスはさらに元気ハツラツ。

私流の楽器・演奏家判断だと彼らはすべて「太陽」族です。
アコーディオン(太陽)ーバンドネオン(月)
バイオリン(太陽)ーコントラバス(月)
ピアノ(太陽)ーギター(月)

太陽族の楽器を選んだキャラクターに加え、演奏活動の中でフィードバックして形成されていくキャラクターはどんどん進みます。私の「月」要素も長年のフィードバックで磨きがかかっています。

そしてこの3人が同時代に同地域で出会えていることは奇跡に近い貴重なものです。そのために天下無敵・問答無用の演奏が出来るのでしょう。

昨今、上手なタンゴコントラバホ奏者が大勢いるのに私を気に入ってくれて時々呼んでくれます。彼らとは、随分前に出会いました。結成後それほど日にちがたっていなかったように思います。「むずかしいことはプロの方々にお任せします。われわれは信じるタンゴをやります」と初めからぶれ無し。なんでこんなに人生を、音楽を、信じることが出来るのか?唯一の欠点は「正しすぎる」こととさえ思ったことがあります。そんな彼らは今やブエノスでも大評判になっていると聞きます。

太陽が三つ集まると「正しすぎ」て困ってしまい、時には月が必要になるのかも知れません。

日+月=「明」です。水清くして魚棲まず。私はひたすら「月」の要素を込めて演奏します。3人分の「月」が必要です。それには生ガットの雑味が大いに役に立ちます。月なら私にお任せください。

どんどん突っ走ってください。

願わくば、踊り手が格好を付ける余裕を無くさせ、見栄っ張りの美しいおべべをはぎ取って、ぺったり付けたポマードをざんばらにして、踊り狂う処まで!

 

 

 

 

 

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