ありがとう

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竜太郎10番勝負!ドイツ公演報告上映会+LIVE

オペリータのDVDやCDを送りたいんだけどと連絡を取ると最新詩集を出したこと、入院していることを知り早速詩集を手に入れました。「この詩集の詩をいくつか歌にするよ。白状するとこの最新作に初めてぐっときたんだ。」「じゃ、なかなか死ねないね」「待っててよ、お願いします。」

約束を守れないまま逝ってしまいました。

幼稚園・小学校の同級生で詩人。互いの自宅が30メートルくらいの距離でした。その後、彼は開成中学高校・東大と進み三省堂の編集者をしながら詩作を続け、私はドロップアウトしてミュージシャンになりました。(やはり小学校同学年に野田秀樹さんもいました。)

FBが取り持つ縁で連絡が来たのが3年くらい前でした。半世紀ぶりの再会でした。FBってありがたいな〜と初めて思いました。忙しい中、時々LIVEに顔を見せてくれ、ジャンさん、直毅さん、のことを「隠れファンなんだよ」と気に入っていました。ジャンさん、庄崎さん、南雲さんと私の即興セッション@ポレポレ坐では、「なぜかしらないけれど泣いてしまって」と言ってくれました。庄﨑さん・南雲さんが聾であることをご存じなかったので、詩人のその言葉に、私は内心とても感慨深く、やったぜ!と思うものがありました。

その訃報を受けた日の上映会+LIVEでした。どうしてもテンションの低い私を救ってくれたのがもちろん竜太郎さんとジャンさんでした。そして詩人のこの詩でした。

ライブの冒頭に彼の最新作の最後の詩を朗読させてもらいました。
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ふりかえるまなざし

いっぽ ふみだすことや はみだすことで
うつくしさは はじまる
ゆたかさや じょうほうに おぼれて
たゆたっている きれいさが
うつくしさに かわるのは そのとき
いまが そのとき
ねばりづよく

渡辺洋「最後の恋」(書肆山田 )

この詩の内容を知らない竜太郎さん・ジャンさんとのパフォーマンスは「ふみだし」「はみだし」「ねばりづよく」すすみました。

ありがとう洋ちゃん。

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